【国益の観点からの判断を】
2014/07/09 高木 よしあき氏 ブログ転載
http://takagi-yoshiaki.net/5249.html
東大の教授が、軍事研究を行わないとする学内の規定に反するとして、自衛隊からの協力要請を
断っていたとの報道がありました(※)。
自衛隊では、現在、既存の旧式化したC-1やC-130に代わる輸送機としてXC-2の開発を
行っています。
将来的にC-2として配備される予定のこの機体は、開発段階で機体の強度不足が判明し、開発
スケジュールが2年程度遅れる見通しとなっています。
こうした事態に、防衛省は部外の専門家に協力を要請したのですが、大学を管轄する文科省は、
学問への不介入の見地から、東大側の意向を尊重するとの立場です。
しかし、独立行政法人とはいえ日本の最高学府である東大ですので、国益の観点からも自衛隊への
協力の是非を判断してもいいのではないでしょうか。
中国の力を背景とした海洋進出がはっきりしている状況下で、所管するエリアが広大であるにも
かかわらず、限られた防衛力しか持たない自衛隊にとって、必要な戦力を迅速に展開できる輸送機は
必須とも言える装備です。XC-2の開発の遅延は、そのまま抑止力の低下に繋がってしまうのです。
また、XC-2は、非武装の輸送機であることなどから民間への転用も視野に入れていることなどからも
分かるように、現在では、技術的に軍事と非軍事の境界が必ずしも明確ではありません。
ですから、軍事研究を行わないとする規定を厳格に運用すれば、対象となる学問の領域が狭まって
しまうことになってしまいます。
軍事技術はそれを用いる人間によって、侵略の道具となることもあれば、侵略から人々を守る道具とも
なるのです。日本のおかれた状況を踏まえれば、XC-2の開発は、国民の命や安全を守ることに
資するのですから、東大には柔軟な判断をして頂きたいと考えます。
※:7月6日付産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140706/plc14070609450004-n1.htm
東大が防衛省に協力拒否 輸送機不具合究明「軍事研究」と
防衛省が今年5月、強度試験中に不具合が起きた航空自衛隊輸送機の原因究明のため
東大大学院教授に協力要請したところ、大学側が「軍事研究」を禁じた東大方針に反すると
判断し拒否したことが5日分かった。防衛省は文部科学省を通じ東大に働き掛けを強め、
方針変更を促す構えだが、文科省は大学の自治を尊重し消極的。
一方、教授は大学側に届けず防衛省の分析チームに個人の立場で参加しており、
大学方針の実効性が問われる可能性もある。
輸送機はC2次期輸送機。離島防衛のため陸上自衛隊部隊が移動する際の主力輸送手段と
想定されている。14年度末からの配備を予定していたが、2年延期された。
・【中国BBS】次期輸送機XC-2に不具合、歓喜の声と警戒の声
http://blog.searchina.net/node/3633
中国の大手検索サイト百度の掲示板にたてられたスレッドでは、「機体の破損は材料強度と
機械工学の設計ミスであり、最初からやり直す必要があるため、XC-2は廃止になるのではないか」
との推測があった。 同推測に対し、ほかのネットユーザーからは「これはグッドニュースだ。
日本に祝電を送らないと」、「なんて喜ばしい!」など、失敗を喜ぶコメントが続々と寄せられた。
【画像あり】防衛省が次期輸送機(XC-2)試験中のカッコいい画像を公開
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輸送機は国内の震災等にも、使用される可能性があるので、日本もダメということでしょうか。
まぁ、ありとあらゆる説明をしてノーということであれば、表に出すしかないでしょうね。内容を。
そういう意味では、放送させられる媒体が欲しいですね。