幸福実現党
江夏正敏の闘魂メルマガ vol.145
2019年12月3日発行
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江夏正敏 幸福実現党
幹事長(兼)政務調査会長のオフィシャルブログ
http://enatsu-masatoshi.com/
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1、江夏正敏の「闘魂一喝!」
「知ってトクする台湾耳より情報―訪台時に現地から聞いたマル秘を抜粋!?」
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10月下旬にわが党の地方議員団有志と、日台友好のために訪台しました。そのレポートはさまざまなところで行わせていただきました。
今回のメルマガは、現地の識者などからの耳寄り情報を集めたものです。「へぇ~、そうなんだ」という情報があれば幸いです。
●3回の歴史的危機。
台湾には歴史的に3回の危機がありました。
1回目の危機は、1950年にアメリカが台湾不干渉声明を出したとき。台湾が放っておかれて、その隙に中国が金門島を攻撃してきました。
半年後に朝鮮戦争が起きて、アメリカが台湾中立化宣言をして収まりました。
2回目の危機は、1979年のアメリカと台湾の国交断絶です。ただ、その半年後にアメリカの国内法で台湾関係法ができ、「台湾は中国の一部ではない」との立場を暗に示します。
なぜなら、台湾関係法は武器売却が可能ですが、もし台湾が中国の一部なら、明らかに内政干渉になるからです。
3回目の危機は、1996年の台湾初の総統選挙の時です。中国は台湾での総統選挙ができると台湾の独立につながると恐れ、ミサイル実験を行いました。
しかし、アメリカが空母2隻を台湾海峡に進め、事なきを得ました。
●中国の平和協議の怖さ。
来年1月の総統選に向けて、国民党が「中国との平和協議」という公約を掲げています。この平和協議が怖いと言われています。
内モンゴル、ウイグル、チベットは、それぞれ中国と平和協議を結びました。すなわち内戦が終わったということを意味します。
台湾に当てはめると、台湾は中国の一部になるということです。
平和協議もいろいろあるのですが、中国の場合、内モンゴル、ウイグル、チベットを見れば、約束を破って悲惨な結果になっています。
中国の平和協議は信用できません。中国の平和という言葉に騙されてはいけません。
●中国の経済悪化を台湾統一でしのぐ!?
米中貿易戦争が目立っていますが、本当は中国内部の経済問題の方が厳しいと言われています。
中国の消費は最近の15年で最低レベル。固定資産の投資は23年以内の最低水準。失業率は4.5%。今年の1月から6月の中小企業倒産は67000件。
このような経済状況の悪化を受けて、中国は台湾統一をして危機を挽回しようとしているのです。
ただ、先の香港での選挙で民主派が勝利をしましたので、中国も苦しいところです。
●国内改革を急ぎすぎた蔡英文政権。
現在は、民進党の支持率は高まっていますが、昨年の台湾統一地方選では、民進党が惨敗をしました。
その理由の一つとして、国内改革を急ぎすぎたという面もあるようです。
民進党は、もともと南の田舎の人たちが支持していた政党です。
政権を取ってから、国民党の高い給料とか、年金を保証された公務員とかを改革し、労働者に有利な政策を矢継ぎ早に出していました。その中には同性愛結婚の合法化などもあります。
この性急すぎた理由の一つに「自分たちの再選が難しいのでは」という危機感があり、「任期内にさまざまな改革をやり切りたい」という思いと裏腹のようです。
ただ、現在は香港革命もあり、民進党の支持率は高まっています。
●親中国の宗教団体を使った懐柔策。
中国の共産党は、本来は宗教反対の立場です。共産党の根源であるマルクスは唯物論でしたから。
しかし、中国は台湾の宗教団体を利用して、台湾の切崩しを行っています。
例えば、台湾の宗教に縁のある中国本土の場所に、台湾の信者を招待して、満面の笑みで懐柔しているようです。お金と笑顔での表面的な宗教交流ですね。
純粋な宗教心を利用しているところに悪辣さを感じます。
●台湾の要人、外交官の屈辱。
日本と台湾には国交がありません。一方的に日本が台湾との国交を断絶した恥ずかしい歴史が原因です。
ですから、民間同士の交流というのが建前です。その結果、台湾の代表の方が日本に来たとき、外務省などの官庁に入れないようです。
それで、喫茶店、コーヒーショップ、ホテルなどで会合をさせられたと聞きました。
これには、かなり屈辱感を味わったようです。申し訳ないですね。
●ヨーロッパのオランダ・ベルギーのようになりたい台湾。
ある台湾識者の考えですが、独立した際の台湾は、ヨーロッパのオランダやベルギーのような国になりたいとのこと。
EUや国際機関の本部などはオランダやベルギーにあります。
東アジアの真ん中にある台湾に国際組織を置けば便利だし、国際的に貢献できると述べていました。
●総統選と立法院選挙。
総統選で民進党の蔡英文氏が勝利しても、立法院選挙で国民党が過半数を取れば、台湾政治は混乱し、分裂、停滞すると言われています。
総統は行政院長の任命するだけで、すべての法律は立法院が関与します。ですから、国民党が過半数を取れば、台湾は何もできなくなる恐れがあります。
例えば、アメリカが台湾に武器売却をすると言っても、立法院が予算をカットすれば、アメリカは売りたくても売れなくなります。
ただ、民進党も国民党も過半数を取れないことも予想されていて、その場合は、小さい政党との連合政権になります。
最近の香港革命を見て、台湾の有権者は民進党支持が増えているようなので、立法院も民進党が票を伸ばしていく可能性はあります。
●台湾メディアの台湾批判。
中国系の台湾メディアは、毎日のように自国の台湾批判をしているようです。
これらを毎日聞いていると、台湾の有権者は、「台湾はダメなのかな」とやはり思ってしまうようで、「日本に移住しようか」と考えてしまう人もいるようです。
ですから、台湾の人たちは、東京の不動産を買いに行っているとのことです。台北の不動産は東京より高いそうです。
中国による万が一の時には、東京に逃げるということも視野に入っているようですが。
●台湾報道はなぜ親中国が多いのか。
台湾は戦後、世界最長の戒厳令下にありました。この時代にすべてのマスメディアは国民党政府のコントロール下に置かれたのです。
ですから、メディアは国民党が牛耳っていると言っても過言ではないようです。メディアの人で統一派が多いのは、ここに原因があります。
戒厳令が解除されてから、メディアも民営化しなければならなくなりました。そのメディアを買ったのが財閥です。
テレビ局のオーナーはすべて財閥。財閥は中国に投資をするので、中国寄りになります。
台湾の記者は、オーナーの意向に反対すると首を切られることを恐れているようです。
また、台湾のテレビの国際情報番組は、香港のフェニックスというテレビ局から情報を提供されています。
その内容は中国政府の意向に沿うもので、反トランプ、反安倍、習近平礼賛という報道が垂れ流されているとのこと。
おまけに台湾のレストラン、散髪屋などで、テレビをつけていますが、国民党はその店主にお金を渡して、国民党よりのチャンネルを常時流すということをしています。
先般、台湾大学の学生寮の食堂もそうなっていたので、学生たちが抗議をしたということも起こっています。
●国民党の韓国瑜候補。
今までの台湾の政治家はエリートがほとんどでした。しかし、台湾メディアの台湾批判で、エリート嫌いが増えているとのこと。
その流れの中で、学歴も低くエリートではない庶民的な国民党の韓国瑜氏に人気が出たようです。今までの台湾政治においては異色だとのこと。
韓国瑜氏は、高雄市長選に出馬して、まさかの勝利を得ました。
この韓国瑜氏は来年の総統選で、国民党の候補者になりましたが、国民党内のエリート重鎮たちは、韓国瑜氏を本心から支持しておらず、分裂気味だそうです。
民進党からすると国民党内のエリートが推す候補者のほうが怖かったようですが、韓国瑜氏が出馬して戦いやすいと述べていました。
さらに、韓国瑜氏は高雄市長になって、市の行政が混乱したと言われています。能力の無さがバレて、支持率も下がったようです。
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2、編集後記
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11月30日にわが党の全国代表会議を開催し、
来年に向けての方針などを確認しました。
私も幹事長就任以来、さまざなまご意見をいただきながら、
次なる飛躍のために、方向性をまとめてきました。
これからもご意見を真摯に受け止めながら、
前にどんどん進んでいきたいと思います。
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◆ 江夏正敏(えなつまさとし)プロフィール
1967年10月20日生まれ。
福岡県出身。東筑高校、大阪大学工学部を経て、宗教法人幸福の科学に奉職。
広報局長、人事局長、未来ユートピア政治研究会代表、政務本部参謀総長、
HS政経塾・塾長等を歴任。
幸福実現党幹事長・総務会長を経て、現在、幹事長(兼)政務調査会長。
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