プーチン氏に「祝意」波紋=米大統領、周辺の進言無視か
2018年03月22日 14時21分時事通信
https://news.nifty.com/article/world/worldall/12145-007156/ より
【ワシントン時事】トランプ米大統領がロシア大統領選で通算4選を決めたプーチン大統領に電話で祝意を伝えたことが、米国内で波紋を広げている。「祝うべきではない」という政権幹部の進言をトランプ氏が無視した可能性も浮上。
米ロ関係が改善しない中で、トランプ氏の独断ぶりを改めて示した形だ。 トランプ氏は20日、記者団に「プーチン氏に電話で(大統領選)勝利をお祝いした」と述べた。「遠くない将来」に米ロ首脳会談を開く可能性にも言及した。
これに対し米政界では、プーチン氏による反対派抑圧を念頭に「ごまかしの選挙に勝った独裁者を祝うようでは、米大統領が自由な世界を率いることはできない」(共和党のマケイン上院議員)などと批判が噴出。トランプ氏が電話会談で、英国で起きた元ロシア情報員暗殺未遂事件を提起しなかったことにも不満の声が出た。
そんな中、米紙ワシントン・ポストは当局者の話として、安全保障担当の大統領補佐官が電話会談に際し、トランプ氏に「祝意を伝えてはいけない」と進言するメモを作成していたと報じた。
ロシアによる米大統領選介入疑惑などを踏まえ、プーチン氏への融和姿勢を示すのは適切でないと判断したとみられる。
同紙によると、トランプ氏がメモに目を通したかどうかは明らかでない。ただ、祝意伝達が政権幹部の考えに反する形で行われたのは確かだ。 【時事通信社】
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