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あえば直道です。
6月8日のコミー元長官による上院情報委員会での証言について、我々JCUのパートナーにして、米国保守政界で最も権威のあるACU(American Conservative Union)の研究所部門が早速、分析を提供してくれました。
今回の公聴会から導き出せる主要ポイントは、以下になります。
↓
1.まずコミー氏は、マイケル・フリン元国家安全保障担当顧問の捜査を終了するようにコミー氏に要求したトランプ大統領の行動が、司法妨害だと考えるかどうかについて、見解を述べなかった。反トランプ勢力としては、コミー氏が「トランプが司法妨害をした」と言ってくれると期待していたようだが。
2.コミー氏が、「なぜトランプ氏とのミーティングに関する個人メモを保管していたのか」を尋ねられたとき、コミー氏は、「二人のミーティングについてトランプ氏が果たして真実を言うか、トランプ氏を信頼していなかったためだ」と述べた。
しかし、コミー氏は、後述(5.)のように、彼がオバマ政権下の司法長官 ロレッタ・リンチ氏と交わした憂慮すべき会話については、同様のメモを保管していなかった。同様に信頼をおけない会話なのに、なぜ?
3.コミー氏が解雇された時点で、ロシア調査の一環としてトランプ大統領は「その調査下にはなかった」とコミー氏は証言した。従って、よく言われる「コミーがトランプを調査していたから、トランプはコミーを解雇した」という議論は成り立たなくなる。
4.コミー氏は、彼の個人的メモを、彼の友人であるコロンビア大学教授に提供し、その友人に対し、ニューヨークタイムズに同メモを提供するよう促したことで、大統領とのメモの「漏洩」を認めた。
FBI長官としての彼は本来、機密情報の類いを漏らした人々を「見つけ出す」使命を担っていたはずだが、なんと彼自身が機密情報リークしていた訳である。
5.コミー氏は、2016年の大統領選挙中、当時の司法長官ロレッタ・リンチ氏がコミー氏に、ヒラリー・クリントン氏の電子メールサーバーの調査を、「調査」ではなく政治的な「事柄」として記述するよう指示していた、と述べた。彼はこれに「吐き気をもよおした」と述べた。なぜならクリントンの電子メールサーバーについては積極的な政治的調査が必要だったから、と言った。それだけ怪しげな要求をロレッタ氏からされたような場ならば、なぜコミー氏は、そのメモを書き取っておかなかったのか、不可解である。
従って、今回のコミー氏の発言は、ことごとく無意味です。
以上
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