混沌の台湾総統選、馬氏の誤算
2011.11.19
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産経記事一部抜粋
馬総統が10月17日の記者会見で、条件付き
ながら中国との平和協定締結の可能性に言及した
直後から支持率が低下し始めた。
これに動揺したか同総統は3日後、
「平和協定締結時には、その可否を住民投票にかける」
と弁明。
野党からは、馬総統が野党時代の国民党主席
として「陳水扁政権の住民投票の動きに常に
反対してきた」事実を厳しく糾弾された。
さらにこの弁明は中国をも強く刺激した。
中国はかねて「台湾の重要問題を台湾住民だけで決めるこ
と」に反対してきたからだ。
中国の台湾との交流窓口機関、海峡両岸関係協会
の陳雲林会長は10月20日、天津市で開いた
台湾側機関、海峡交流基金会(江丙坤理事長)との
トップ会談で、中台の「相互信頼が壊されれば、
協議は続けられず、これまでの成果は失われる」と
間接的に馬発言を厳しく批判した。
かねて中国とは「統一せず」「戦争せず」、
そして「独立せず」の現状維持政策を標榜(ひょうぼう)
してきた馬総統が、なぜこうした発言をしたかについては
見方が分かれる。
明確な対中政策を打ち出せず、支持率も低迷している
蔡英文候補に対し、経済を中心とした対中関係拡大策の
成果を政治・安全保障分野に広げることでさらに優位に
立とうとした。
民進党に経済低迷や所得格差拡大などの内政問題で
批判されるのを防ぐため、争点を得意の対中関係に
移そうとした。総統選への中国の間接的な支援を期待
した-など諸説ある。
しかし馬総統が平和協定を持ち出したのはまずかった。
馬政権と中国はこれ
まで「一つの中国」の原則を前提に経済を中心とした
交流、協力を進めてきた。
「中国」の中身は台湾にとっては「中華民国」、
中国にとっては「中華人民共
和国」と立場は異なるが、違いを棚上げしてここまできた。
しかしこの原則下で平和協定を結ぶことは、
中国にとり「20世紀前半から
の国共内戦を終結させ、双方が中台統一に合意する」
ことを意味する。
国民党寄りの聯合報紙の最近の世論調査でも、
中国との統一支持はわずか1
1%、独立支持が25%で、現状維持が53%にのぼる。
戦後、中国大陸から渡来した国民党政権のエリートとして
総統にまで上りつめた馬総統は、台湾人の本音を読み違えた
かもしれない。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111119/chn11111907520002-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111119/chn11111907520002-n2.htm
中国のいいなりになって飲み込まれる。。
日本のシーレーンにもつながる問題。
日本は原発、減らして石油に依存しそうだし・。
台湾はナイス選択。
台湾の人の判断は正しい・・・