トランプ氏の警告影響か、56か国賛否明かさず
【ニューヨーク=橋本潤也、エルサレム=金子靖志】国連総会は21日(日本時間22日未明)の緊急会合で、トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都に認定した決定を無効とする決議を、日本を含む128か国の賛成多数で採択した。
米国の孤立が際立った一方で、193加盟国中約3割の56か国が賛否を明らかにしなかった。賛成国に対するトランプ氏の「警告」が影響したとみられる。
採決は押しボタン式で、米国やイスラエルなど9か国が「反対」、カナダやオーストラリアなど35か国が「棄権」、ウクライナやミャンマーなど21か国はいずれのボタンも押さず、投票に参加しなかった。
決議案は、アラブ連盟を代表してイエメンが提出。「エルサレムの地位を変えるいかなる決定も法的に有効ではない」とした。
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2017年12月22日 11時50分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
国連総会の会場で、厳しい表情で演説の順番を待つ米国のヘイリー国連大使(右端)