独裁者への追及は終わらない
ロッキードから始まった東京地検特捜部との35年戦争
ロッキードから始まった東京地検特捜部との35年戦争
解剖小沢一郎 第3弾〔取材・文 松田賢弥〕
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小沢一郎(67)、不起訴―。資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部は一応の判断を下した。
一方、小沢の元秘書で衆院議員の石川知裕(36)、同じく元私設秘書の池田光智(32)、公設第一秘書の大久保隆規(48)については、同法違反(虚偽記載)で起訴。小沢は共犯に問われないそうだ。「すべて秘書がやったこと」という、永田町でまかり通っていた常套句は、今なお健在というわけか。
読売新聞の世論調査(2月5~6日実施)で、小沢が幹事長を辞任すべきだと思う人は74%に達し、そのうち66%が議員辞職すべきとしている。だが、民主党は小沢に幹事長続投を"お願い"した。
すわ、小沢も起訴されるか、という局面があった1月下旬、威勢よく"反小沢"の旗を掲げた面々も、あっという間に腰が砕けた。国土交通相の前原誠司は記者を振り切って黙して語らず、野田佳彦財務副大臣に至っては「何かあるたびに記者会見などで(説明責任を)果たしてきている」と小沢を持ち上げた。
節操のなさはメディアも変わらない。大山鳴動して鼠一匹といった調子で特捜部の不甲斐なさを揶揄する手のひらの返し方は、もはや喜劇ですらある。
率直に言おう。検察庁の判断に過ぎない不起訴、だから何だというのか。秘書は黒で、その使用者は白という判断に対する不信感は拭えない。
そもそも使わずに自宅に転がしておいた4億円で世田谷の土地を買ったなどという説明で責任を果たしたと居直った男の資産が、2月8日に公開された衆院議員の資産等報告書('09年衆院選の当選時点)には「預貯金なし」と記載されているのだ。妻・和子ら他人名義だから記載しないということなのか。
土台、小沢という男が国民をなめてかかっていることに変わりはない。
現代ビジネス記事抜粋。http://gendai.ismedia.jp/articles/-/240
東京地検特捜部、執念で頑張って下さい!
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