政府は「国家社会主義予算」から脱却せよ!
http://kurokawa-hakuun.hr-party.jp/news/
黒川白雲氏のブログ転載です
政府は昨日24日、一般会計総額で92兆4116億円となる
2011年度当初予算案を閣議決定しました。10年度当初予算比
でも1124億円増え、過去最大規模に膨らみました。
民主党政権は「財政再建」を掲げ、鳴り物入りで
「事業仕分け」を行って来ましたが、今回の予算案に
おける「事業仕分け第3弾」による歳出削減の反映額は
わずか3000億円程度にとどまりました。
来年度は税収が今年度より3兆円規模で増える見込みですが、
それでも財政赤字は減っていません。新規国債発行額は、
過去最大だった10年度とほぼ同額の44兆2980億円で、
当初予算で2年連続で税収を上回る異常事態となりました。
財政赤字の理由は、民主党政権が子ども手当や農家への
戸別所得補償などのバラマキ公約を続けているためです。
今回、バラマキ批判が根強い子ども手当と農家の戸別所得補償制度
には合計2兆8千億円規模の巨費を計上しています。
その結果、社会保障費は子ども手当の3歳未満児への上積みや、
少子高齢化に伴う自然増などで28兆7079億円と過去最高額に
達しました。
一方で公共事業費は、前年度比5.1%減の5兆4799億円となりました。
公共事業費は「コンクリートから人へ」という鳩山政権の思想の下、
10年度に約1兆3000億円削られ、民主党が昨年の衆院選マニフェスト
に掲げた削減目標額を達成しているにもかかわらず、社会保障費増大
の「帳尻合わせ」のために目標以上の削減がなされました。
政府は2011年度の実質国内総生産(GDP)の成長率見通しを1.5%とし、
10年度見通しの3.1%から大幅に鈍化すると予測。本来なら景気に
配慮した緊急対策が求められる局面です。
馬淵国土交通相は「泣いていない。怒っている」と不満をあらわにし、
「私の力不足で申し訳ない」と陳謝。公共事業への依存度が高い地方
では「景気がさらに冷え込みかねない」との不安が大きくなっています。
政府は来年度予算案について「成長と雇用を柱に据えた」(菅直人首相)、
「デフレから脱却し、経済成長に資する予算とした」(野田佳彦財務相)
と自負していますが、言葉とは裏腹に、即効性のある景気刺激策である
公共事業費を大幅減額し、経済無策が問題視されています。
野村証券の木内登英経済調査部長は「23年度予算と税制改正の経済効果
は小さい」とし、これらを総合するとGDPはむしろ0.1%弱押し下げら
れると予測しています。
景気対策や経済成長を軽視し、バラマキを拡大する一方、高額所得者へ
の増税を強めようとしているのは、幸福実現党が批判して来た菅政権の
「国家社会主義」体質の表れです。
鳩山内閣も、菅内閣も、その根本には社会主義思想があり、それが
バラマキの拡大、経済成長の軽視、高額所得者に対する課税強化と
いった社会主義政策に繋がっています。民主党政権では、いくら首
のすげ替えを行っても、経済成長はあり得ません。
この10年間でOECD諸国の名目成長率は平均5.3%。日本は0%と
最下位です。ブービー賞は東西統合のハンデを負ったドイツの2.4%
です。来年度の経済成長見通しの1.5%は「日本が最下位でも構わない」
という民主党政権の意志が表れています。
蓮舫氏は「一番じゃなきゃダメなんですか?」というフレーズで有名
ですが、民主党政権に対しては「ビリじゃきゃダメなんですか?」と
問いたい。
政府は「バラマキ」と「帳尻合わせのための増税」ではなく、一刻も
早く「景気回復」「経済成長」を主軸にした予算に切り替えるべきです。
(*`・ω・)ゞ
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