中国へ半導体関連技術漏えい、台湾で6人拘束
台湾の内政部(内政省)刑事局は7日、ドイツ化学大手BASFの台湾子会社に勤める技術者ら6人を、同社の半導体関連の化学薬品製造技術を中国企業に漏えいしたとして営業秘密法違反の疑いで拘束したと発表した。
中国は半導体の調達を米企業など海外に大きく依存しており、国内産業の育成を急いでいることが背景にある。
発表によると、6人は半導体の製造過程で必要な高純度のアンモニアなどを製造する技術を中国江蘇省にある電子部品会社に提供した。
台湾紙、中国時報(電子版)によると、漏えいした技術の価値は35億台湾元(約123億円)に相当するという。
捜査当局は子会社の工場がある中部彰化県など関係地を捜索、化学品や工程図面、通帳などを押収した。(共同)
台湾当局、BASF現法社員を秘密情報漏えいの疑いで捜査
ロイター 1/8(火) 15:58配信
1月7日、台湾当局は、独化学大手BASFの現地法人の社員および元社員の計6人が秘密情報をライバルの中国企業に漏らした疑いがあるとして捜査を進めている。(2019年 ロイター/Ina Fassbender)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190108-00000064-reut-cn
[台北/フランクフルト 7日 ロイター] - 台湾当局は、独化学大手BASF<BASFn.DE>の現地法人の社員および元社員の計6人が秘密情報をライバルの中国企業に漏らした疑いがあるとして捜査を進めている。犯罪捜査局(CBI)が7日明らかにした。
CBI当局者はロイターに、5人が拘束され、1人は裁判所から保釈が認められたと説明するとともに、これまでのところ訴追はしていないと述べた。
CBIの説明によると、BASFの技術関連などの秘密情報を中国企業に高額で売り渡した人物がいるという。この当局者は、情報を買ったのは江陰江華微電机材料<603078.SS>とみられると語った。
江陰江華微電机材料は、捜査に関する正式な文書を受け取っていないとし「データを取得するために金銭を利用したことはない。当社の全従業員は、中国の労働・契約法を厳格に順守している」と表明した。
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