中国、公式文書に空母建造明記「本格的な海洋強国に」
【北京=峯村健司】中国国家海洋局がまとめた2010年の中国海洋発展報告で、
09年に国産空母の建造計画を策定したことが明記されたことがわかった。
また、中国軍関係者によると、訓練用空母として改修中の旧ソ連軍のワリャークは12年、
国産一番艦は14年にそれぞれ就役予定であることが新たに判明した。
中国の軍や政府は空母建造についてこれまで公に認めておらず、
政府の公式文書に盛り込まれたのは初めて。
建造に向けて本格的に動き出していることが裏付けられた。
海洋発展報告は、国家海洋局の研究機関、海洋発展戦略研究所が編集したもので、
中国の管轄海域の拡大と海洋権益の保護を強化する戦略が打ち出されている。
その中で中国軍は「09年に空母建造の構想と計画を打ち出した」とした上で、
「本格的に海洋強国の建設に向けて乗り出したことを示している」と位置づけた。
さらに、空母を建造して海洋強国になることは
「中華民族の偉大なる復興を成し遂げるのに不可欠である」と記し、
20年までに他国からの挑発や脅威に対抗する能力を高め、
中レベルの海洋強国の仲間入りを目指すという目標を掲げている。
空母保有が、米国などと海洋覇権を争うためだけではなく、
ナショナリズムの高揚を図る狙いがあることもうかがえる。
軍関係者によると、胡錦濤(フー・チンタオ)指導部は09年4月、
共産党政治局拡大会議で空母建造を正式決定。
上海など6カ所の軍関連の企業や研究機関で建造が始まった。
当初公表することを検討したが、「周辺国の脅威論をあおりかねない」
という慎重論が高まり見送られた経緯があった。
軍内には依然として公表を求める声が強いため、
海軍と関係が深い国家海洋局が今回の報告の中にあえて盛り込んだ可能性がある。
通常推進型の5万~6万トン級の一番艦は当初、15年の就役を目指していたが、
工事が順調に進んでおり、14年には完成する見通しとなった。
ウクライナから購入し、訓練用として遼寧省大連で改修している
旧ソ連軍のワリャーク(6万トン級)は12年には就役。
20年ごろには、原子力推進型が完成する予定。いずれも海南島の三亜に配備されるとみられる。
中国軍は、空母に搭載する戦闘機を国産で開発しており、
約50人の中国人パイロットが陸上での訓練を始めている。
遼寧省興城と陝西省西安には空母搭載用戦闘機の発着訓練飛行場を建設しており、
湖北省武漢にはレーダーの試験をするための実物大の空母の模型が完成している。
ソース 朝日新聞 2010年12月16日3時1分
http://www.asahi.com/international/update/1215/TKY201012150551.html
中国に向け曳航されるウクライナ空母ワリヤーグ
中国に到着したワリヤーグ
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中国の試作空母がほぼ完成
2011.1.20
http://spikemilrev.com/news/2011/1/20-2.html
military.comによると、中国はウクライナ共和国から購入した「ヴァリャーグ(Varyag)」を修復し、最初の航空母艦を試運転させる主要な措置を講じました。
香港を拠点とする「漢和防務評論(Kanwa Asian Defense magazine)」は、修復工事はすべての居住・作業区画、エンジン、航法システム、発電機を含むと報じました。さらなる作業がエレベーター及びフライトデッキで必要ですが、修復作業が完了したかどうかは不明です。
米国防総省は、船がパイロットを訓練する基盤としていつでも再始動され、中国軍の広範囲な近代化運動の中での大きな転回点となると予測しています。中国は1998年に建造中止にされた空母を買い、全面的な修理のためにエンジンと舵のない船を大連に曳航しました。漢和防務評論は、内部システムの作業は約4年間かかったと言いました。完全な修復作業は船を完全に機能させ、中国の未来の空母を造る技術者を訓練することを目的としています。漢和防務評論は「これは巨大なプロジェクトで、真新しい空母を建造するのと同じと言ってもいいくらい複雑です」という匿名の大連地区の軍事産業筋の言葉をあげました。
ヴァリャーグは排水量55,000トンのスキージャンプ型の空母で、日本を拠点とする排水量100,000トンのジョージ・ワシントン(George Washington)よりもかなり小型です。秘密主義の中国軍は空母について、中国は将来そのような船を持つだろうという曖昧な声明以上のことを述べていません。中国は空母に離発着する自家製のJ-11だけでなく、ロシア製の艦載戦闘機Su-33を購入していると考えられています。
漢和防務評論の報道を確認する報道はありません。漢和防務評論は非常に信頼できる情報筋として知られます。先週、中国のステルス機の試作機がテスト飛行したことを報じました。
中国はこの空母を技術的な基盤として活用し、2015年から自前の空母を建造する計画といわれています。中国はもっと大きな空母を造る計画で、ヴァリャーグを参考にして、大型の空母を設計するつもりのようです。空母を丸ごとコピーするというのは、中国らしい話です。
Google Earthで大連港を見ると、乾ドックで改修中のヴァリャーグを確認できますが、2009年の写真のままなのであまり参考にはなりません。
記事が本当なら、海に出す準備はできたことになります。しかし、内部を一部壊してあった船を修復したことから、実際に航行するまでにはまだ試行錯誤があるでしょう。北朝鮮と違って、中国は近い将来崩壊する可能性はありません。すぐではないにしろ、彼らはいつか空母を完成させるはずです。そのためにも、ヴァリャーグの情報は収集しておかなければなりません。
ロシアからのSu-33購入は失敗したと聞いていましたが、この記事では購入済みと報じられています。ロシアにすれば、中国が空母を持っても、直ちに自国が脅かされるわけではありません。条件が合えば、Su-33を売却する可能性はあります。空母でロシアを侵略することはできませんし、仮に空母の艦載機がロシア領内を攻撃したとすれば、適当な場所を選んで報復攻撃を行えば済む話です。中ソ国境は広大で未開拓です。そのすべてで戦端を開くことはできません。それ以上に紛争は進み得ないので、中国にとっても益のないことなのです。
ヴァリャーグの就航に成功したら、中国が空母にどのような資材を搭載していくかがポイントになります。それらが船の防衛力を決定します
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英空母、落札できず=華人実業家http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&rel=j7&k=2011021000811
実業家は同紙に「政治的な理由ではないと思う」と述べたが、空母が中国に回航され、同国海軍が国産空母建造の参考にすることを英海軍が懸念した可能性もある。
実業家は、空母を購入できた場合、中国広東省でインターナショナルスクールの校舎として使いたいとしていた。
空母は結局、トルコ企業がスクラップとして200万ポンド(約2億6000万円)で落札したという。(2011/02/10-18:14)
中国、またしても大ウソの空母購入
空母がほしい・・( ・`ω・´)
ほんとうの理由は・・・・これか、と判った時では、遅いのだ