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不況下で忍び寄る保護主義の誘惑 - 『自由貿易の罠』

2011年11月22日 00時00分00秒 | 旧・政治・経済、報道

不況下で忍び寄る保護主義の誘惑 -

 『自由貿易の罠』

                                                   https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/1c/dc8ee67da52e5334fb98c35a4cbe95c7.jpg
 

教えていただいたサイトを転載します

池田 信夫 / 記事一覧

★☆☆☆☆(評者)池田信夫
 
自由貿易の罠 覚醒する保護主義

http://www.amazon.co.jp/%E8%87%AA%E7%94%B1%E8%B2%BF%E6%98%93%E3%81%AE%E7%BD%A0-%E8%A6%9A%E9%86%92%E3%81%99%E3%82%8B%E4%BF%9D%E8%AD%B7%E4%B8%BB%E7%BE%A9-%E4%B8%AD%E9%87%8E%E5%89%9B%E5%BF%97/dp/4791765117%3FSubscriptionId%3DAKIAIM37F4M6SCT5W23Q%26tag%3Dagorabooks0e-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4791765117

著者:中野剛志
販売元:青土社

大恐慌のころから、不況になると保護主義が出てくるのは
世の常である。1930年代のスムート=ホーレー法(輸入関税法)
が世界的な保護貿易の応酬のきっかけとなり、世界が
ブロック経済化して第二次大戦の一つの原因となったという
反省に立って、戦後GATTやWTO(世界貿易機関)によって
貿易自由化の交渉が続けられてきた。
 

中略

ところが著者(経産省の課長補佐)はこうした通念に挑戦し、
「自由貿易は間違っている」と主張する。その主張はそれなりに
経済学の理論的・実証的な研究を踏まえたものだが、
残念ながら説得的とはいいがたい。たしかに著者のいうように、
短期的には自由貿易によって雇用が失われることもあるだろう。

自由貿易主義が経済発展をとげた国の「強者の論理」であり、
国際競争によって単純労働の賃金が下がる「底辺への競争」
が起こることも事実だ。この程度のことは、今さら
指摘するまでもない常識だ。
 
著者の強調するように、国内的に保護貿易が望ましいのは自明で、
それは重商主義の主張である。問題は、互いに保護貿易を競う
「囚人のジレンマ」が生じたとき、それが自由貿易より
望ましい結果をもたらすのかということだ。

自由貿易に欠陥があることは事実だが、それを理由にして
保護主義を擁護するのは、2人の学生の試験で一方の成績が
悪いという理由だけで他方を合格させるようなものだ。

世の中に完璧な経済政策なんかないのだから、
問題は世界的にみて自由貿易より保護貿易のほうが
望ましいのかという比較である。
 
この点についての著者の主張は曖昧で、昔クルーグマンの
主張した「戦略的貿易政策」が出てくるが、これを根拠として
アメリカが日本に強要した日米半導体協定がどういう結果に
なったか、著者は知っているのだろうか。

後半はかつての通産省のターゲティング政策を擁護
するような議論が展開されているが、彼は自由貿易を否定して
経産省が国民を指導する『官僚たちの夏』の時代の再来を
夢見ているのだろうか。
 
「本書の主張は経産省の公式の見解とは無関係だ」と著者は
断っているが、これを額面どおり受け取ることはできない。
私も経験したことだが、公務員が官庁の公式見解と対立する
意見を公表することを上司が許可することはありえない。

したがって本書は経産省の見解と少なくとも対立する
ものではない。経産省に保護主義的な傾向があることは、
羽田空港ビルや電源開発に外資系ファンドが出資したとき、
経産省が介入した事実でも明らかだ。
 
本書は経済書としては読むに値しない悪書なので★一つだが、
霞ヶ関で「覚醒する保護主義」などという副題の本が堂々
と出版される状況には危険を感じる。

同様の主張は
湯浅誠氏のような労働組合の側からも出始めており、
「弱者救済」の民主党に利用されるおそれも強い。
こうした時代錯誤の主張がよみがえるのを防ぐためにも、
経済政策の関係者は本書を読んでおく必要があろう。
 

2009年11月08日00:00
http://agora-web.jp/archives/793741.html

「租税競争」に日本は生き残れるか

http://www.newsweekjapan.jp/column/ikeda/2009/11/post-81.php

 

 

これも・・・

 

『「TPP開国論」のウソ』のウソ

著者:東谷 暁、三橋 貴明、中野 剛志

販売元:飛鳥新社(2011-05-14)
販売元:Amazon.co.jp
★☆☆☆☆


続きを読む

http://agora-web.jp/archives/1406033.html#more

( ̄▽ ̄;)


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2 コメント

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極端に真実はない (通りがかり)
2011-11-22 09:15:59
池田信夫氏のブログは時々見ているが、論調が極端に奔るきらいがある。

極端な規制にも、極端な自由にも真実はないと思う。

大川隆法総裁はハワイ精舎での説法で「あなたがたアメリカ国民は、極端な自由競争の中で病気になっている」とおっしゃっている。

TPP交渉では、アメリカの主張の極端な部分について、日本がどれだけ諫言・説得して正しい結論へ導けるかにかかっていると思う。

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Unknown (じゃりてん)
2011-11-22 21:47:52
切磋琢磨してより良いものやサービスが生まれていく結果 格差も出てくるのだが 成功した方々は騎士道精神の基に 世の中に還元していけば宜しいのではないかそれと 高貴なる義務を果たすことだ
返信する

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