北に異変か…広がる波紋 中国軍の「失態」批判も
北朝鮮機墜落
http://sankei.jp.msn.com/world/china/100819/chn1008190836003-n1.htm
【北京=矢板明夫、ソウル=水沼啓子】中国東北部の遼寧省内に北朝鮮の空軍機とみられる航空機が墜落した事件は、謎に包まれている。中国の公式メディアは18日夕現在、「国籍不明の小型機が墜落」とだけ短く伝えているだけだ。だが、インターネット上では、防空体制の不備を批判する声が上がり、「北朝鮮国内に異変か」などの憶測も飛び交い、波紋を広げている。
インターネットの書き込みでは、墜落機の目的は脱北だったとの見方が最も多い。しかし、北朝鮮に送還される可能性が高い中国へ脱出しようとする北朝鮮軍人はいないはずだ、という意見も少なくない。
保守系投稿サイト「鉄血社区」などには、1971年に毛沢東との権力闘争に敗れ、空軍機でソ連へ亡命する途中に、モンゴルに墜落し死亡した林彪元国防相の例を挙げ、「亡命を図ろうとした北朝鮮指導者が乗っていた可能性もある」といった書き込みも寄せられた。
また、60年代から70年代半ばにかけた文化大革命の大混乱の中で、台湾へ亡命した中国空軍のパイロットが複数いた例を挙げ、「エリート中のエリートといわれるパイロットが亡命することは、北朝鮮国内に大きな異変があったことを意味する」との声もある。
中国軍の防空体制のずさんさを批判する意見もある。今年7月以降、日本海や黄海における米韓合同軍事演習に対抗し、中国軍も周辺で軍事演習を実施している。北朝鮮と隣接する中国東北部は、高いレベルの警戒体制を敷いている。
にもかかわらず、北朝鮮の空軍機が中国との国境を越え150キロ以上離れた大都市、瀋陽の近くまで飛行したとすれば、それを中国軍は見逃したとして、「失態」を批判する意見も殺到した。「最新鋭の米軍機であれば、北京の上空に飛来していたはずだ」との声もあった
韓国の哨戒艦「天安号」の撃沈事件以降、国際社会が北朝鮮への制裁を強める中、中国は北朝鮮に対し大きな不満を抱きながらも、体制崩壊を警戒し、中国国内における対北朝鮮批判を封印。経済協力を含め、金正日政権を支える姿勢を維持している。7月末には、胡正躍外務次官補が北朝鮮を訪問し、米韓合同軍事演習の対応などについて協議し、「中朝関係の緊密さ」を内外にアピールした。
しかし、今回の事件を受け、中国政府の対北政策を疑問視する声も出てきそうだ。中国の対応次第では、中朝関係に影響を与えることも考えられる。
一方、墜落機の目的が北朝鮮からの脱出だったとすれば、戦闘機による脱北は1996年以来とみられる。80年以降、戦闘機で韓国へ脱北した事例は、83年と96年にある。96年のときは、空軍大尉がミグ19戦闘機でソウル近郊に飛来、亡命した。しかし、中国へ脱北したケースはない。
産経新聞
行ったり来たり、黙認の
ツーカーの仲だったりして・・??; ̄ロ ̄)
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