中国共産党は「霊言」を認めた 香港・周庭氏の霊言で、日本と香港の離間を画策
2019.09.08https://the-liberty.com/article.php?item_id=16230 The Liberty Webより
《本記事のポイント》
- 中国メディアは、守護霊の霊言を本人の発言と報じ、民主化運動の分断を画策
- 中国の狙いは、香港・中国民主化を求める幸福の科学の封じ込め
- 日本がすべきことは、「香港革命」を後押しし、「第二の天安門事件」を防ぐこと
香港の民主活動家・周庭(アグネス・チョウ)氏の守護霊が、「香港の自由のために自衛隊を派遣してほしい」などと語り、それを掲載した幸福実現党の機関紙をめぐって、周氏本人が訂正を求めたことが、波紋を広げている。
事の発端を振り返ると、周氏と習近平・中国国家主席の守護霊霊言が3日に収録され、同党は4日に「自衛隊を派遣して香港の自由を守れ」とした機関紙を公開。それについて日本のマスコミが報じない中、約8900万人のフォロワーを持つ中国国営中央テレビ(CCTV)や、香港の中国本土系メディアなどが5日に報道。これらを受け周氏は、自身が発言した内容であるという誤解が広がるとの懸念から、訂正を求めた。
日本のネットでは、「周氏の身に危険が及ぶ」などの理由から、同党を批判する声があがっている。産経新聞やJ-CASTニュースなどは6日、周氏と幸福実現党が対立しているかのような構図で伝え、同党を批判している。
中国共産党は「霊言」を認めている
しかし、一連の騒動に発展させた中国メディアが、日本の政党が発行した"小さなチラシ"に反応すること自体、不思議ではないか。
なぜ、中国共産党の影響下にあるメディアが、霊言にすぐさま反応したか。報じるのであれば、周氏の霊言とともに収録され、幸福実現党の機関紙に紹介されている、習主席の霊言にも触れるべきだろう。
その中で習主席の守護霊は、「(中国の建国記念日である)10月1日までには(民主化運動を)お掃除しておくようにという大まかな指示は出している」「中国に歯向かったらどうなるかを見せつけたら、台湾の総統が誰になるか変わる」などと述べていた。中国共産党にとって不都合な内容だったために、意図的に触れなかった可能性がある。
幸福の科学グループは、習主席の霊言をこれまで計5冊出版し、一部は中国語にも訳している。例えば、国家主席の座に就く前の2010年9月、習氏の守護霊は"皇帝"として君臨して、世界帝国を建設し、アメリカを追い抜く野望を口にした。実際にその後、主席の任期制限を撤廃して"終身制"とし、「一帯一路」を通じた中華帝国を築き、アメリカの覇権に対抗しようとしている。
中国共産党関係者からみれば、習主席が党内部で語っているものも、霊言の内容が一致しているため、CCTVなどは周氏の霊言を取り上げた。中国共産党は「霊言を認めている」と言っていい。
中国共産党は幸福の科学を封じ込めたい
幸福実現党を含む幸福の科学グループは、「自由・民主・信仰」という理念の下、香港の民主化運動を中国本土にも広げ、中国を民主化することを目指している。
幸福の科学の大川隆法総裁は、香港や台湾でも講演を行うなど、「香港の自由を守る」ことを何度も表明。幸福実現党も、日本の政党で唯一、中国の民主化を促すことを公約に掲げ、先の参院選で戦ったほどだ。
中国共産党にとって、こうした動きが目障りであることは明らか。そのためCCTVなどは、霊言であることを承知の上で、周氏本人の発言であるかのように伝え、日本と香港の連携を分断し、民主化運動の弱体化を画策したのだろう。
台湾でも、中国の情報戦によって、台湾独立派などをけん制する動きが問題視されている。中国共産党が「幸福の科学の動きを封じ込めたい」と考えていてもおかしくはない。
日本のマスコミなどが取り上げるべき本質的な問題は、中国共産党の香港における人権弾圧といえよう。
霊言が常識化している
さらに興味深いことに、霊言がニュースになったことは、ある意味で、霊言という存在が常識化しつつあることの表れということだ。
唯物論を国是としているにもかかわらず、中国の国営メディアなどが、霊言で語られた内容の一部を報じ、1億人近くのフォロワーに拡散した。この動きも結果的に、「中国共産党が霊言を信じ、それを広げた」と見ていいだろう。
自由を求める「香港革命」が起きている
香港では、自分たちの共同体の未来について意思決定できる「自由の創設」を目的にした「香港革命」が進んでいる。香港から中国に民主化を広げ、「中国革命」につなげる壮大、かつ深遠な運動だ。
中国共産党は香港革命を弾圧し、「第二の天安門事件」を起こす可能性が強まっている。これに対して、明確にノーを突きつける宗教は幸福の科学しかなく、日本の政党としては幸福実現党のみである。
幸福の科学や幸福実現党は、周庭氏ら民主化運動家を守るために、言論の自由を行使しているのであって、悪を為しているのは北京政府である。
日本のマスコミや政党、宗教などは、第二の天安門事件を防ぎ、香港を守るために何ができるのか、立場を明らかにすべきだろう。香港の人たちの自由を奪う「北京ナチズム」を黙認し、かつてのユダヤ人のように見捨てるのか否か──。日本は、自由をめぐる人類の選択を迫られている。
【関連書籍】
幸福の科学出版 『自由のために、戦うべきは今 習近平vs.アグネス・チョウ 守護霊霊言』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=2250
【関連記事】
2019年9月7日付本欄 アグネス・チョウ(周庭)守護霊の発言を中国メディアが批判 「霊言」をめぐる論争に発展
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2019年8月31日付本欄 【本誌記者が香港入り】釈量子・幸福実現党党首が香港入り 香港の自由の砦は宗教
https://the-liberty.com/article.php?item_id=16210
2019年8月27日付本欄 「香港を見捨てないでください!」 新橋駅で叫ぶ香港人学生の日本愛
https://the-liberty.com/article.php?item_id=16195
「自由の創設」のために報道を行っていきたいと考えています。1口1万円からご支援いただければ幸いです。
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緊急発刊! 9.3収録
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双方の守護霊による赤裸々な主張から、
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◇来年1月の台湾総統選を見すえて、
中国に歯向かったらどうなるか見せつけてやる
◇中国に自由や人権は存在しない
――主権は国家主席にある
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中国本土の民主化までを考えている」(アグネス・チョウ守護霊)
◇私たちが今戦わなければ、
次は台湾で悲劇が起こる
◇日本は邦人保護の名目で
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◇日米英が軍を送れば、
戦いつづけることができる
【香港民主化デモを、私たち日本人も支援しよう!】
■■ しゅ・ご・れい【守護霊】 ■■
人間の潜在意識のことで、あの世から地上にいる人を守る過去世の魂。タテマエではない本音を語る性質がある。
■■ 習近平の人物紹介 ■■
1953年~。中華人民共和国の政治家。いわゆる太子党(党高級幹部の子弟グループ)の一人。
福建省長、上海市党委員会書記、党中央政治局常務委員等を経て、2008年に国家副主席に就任。2012年、胡錦濤の後継として、党総書記、中央軍事委員会主席の座に就く。2013年、全国人民代表大会で国家主席、国家中央軍事委員会主席に就任した。
■■ アグネス・チョウ(周庭)の人物紹介 ■■
1996年~。香港の社会運動家。香港浸会大学在学中。2014年、香港の民主化デモ「雨傘革命」で中心的な役割を果たし、「民主の女神」と呼ばれる。2016年、学生リーダーらと政党「香港衆志(デモシスト)」を創設。2018年には香港立法会(議会)の補欠選挙に出馬を表明するも、香港政府により立候補を認めない判断を下される。2019年6月、「逃亡犯条例」の改正に反対するデモに参加。海外で、香港の民主化運動に対する支援を呼びかけている。
■■ 天草四郎時貞の人物紹介 ■■
1621?~1638年。江戸時代初期のキリシタン。本名は益田四郎時貞。長崎留学から天草に戻った後、さまざまな奇跡を起こし、マルコス宣教師が予言した「神の子」の再来と噂される。1637年、重税と圧制、過酷なキリシタン弾圧に対して起きた「島原の乱」で首領となり、島原半島の原城に籠城するも、90日にして落城。一揆軍は全滅した。
■■ ハンナ・アレントの人物紹介 ■■
1906~1975年。政治学者・哲学者。ユダヤ系ドイツ人として生まれる。18歳でマールブルク大学に入学し、マルチン・ハイデガーに学ぶ。その後、フライブルク大学でエドムント・フッサールに、ハイデルベルク大学でカール・ヤスパースに学ぶ。1928年、ヤスパースのもとで、「アウグスティヌスの愛の概念」の論文を執筆し、博士学位を取得。33年にナチス政権が成立した後、パリに逃れ、ユダヤ人の救援活動に従事。51年、『全体主義の起源』を発表し、反ユダヤ主義と帝国主義に焦点を置いて、ナチズム、スターリニズムの根源を突き止めた。他の著書に『人間の条件』『革命について』『イェルサレムのアイヒマン』などがある。