https://twitter.com/donaldtrumpja
今朝、アメリカはイラン革命防衛隊司令官をピンポイント空爆で殺害。😳
トランプ、アメリカ国旗のみのツイート。『🇺🇸』
RT [to:Sam Dagher] :#QassemSoleimaniがプロの#Iran govに最大の力と https://t.co/r6wxCLgQdR
— ドナルド・トランプ大統領(日本語) (@DonaldTrumpJA) January 3, 2020
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https://www.bbc.com/japanese/50980333 2020年01月3日
イラン革命防衛隊の司令官、米軍の空爆で死亡 バグダッド到着後
イラン革命防衛隊の精鋭部隊「コッズ部隊」のトップ、カセム・ソレイマニ司令官が3日、イラク・バグダッドで米軍の空爆によって死亡した。米国防総省は、「大統領の指示」によって司令官を殺害したと認めた。ソレイマニ司令官は、イラン国内できわめて重要で人気の高い、英雄視される存在だった。
米メディアによると、ソレイマニ将軍はイランが指示するイラクの民兵組織と共に車両でバグダッド国際空港を出ようとしたところ、貨物置場の近くで、アメリカ軍のドローン空爆を受けた。
司令官はレバノンもしくはシリアから、バグダッドに到着したところだったという。複数のミサイルが車両2台の車列を直撃し、少なくとも5人が死亡したとみられる。
イラン革命防衛隊は、親イランのイスラム教シーア派武装組織のアブ・マフディ・アル・ムハンディス副司令官も死亡したと明らかにした。
米国防総省は声明で、「大統領の指示のもと、米軍はカセム・ソレイマニを殺害することで、在外アメリカ人を守るための断固たる防衛措置をとった」と発表した。
国防総省はさらに、「この攻撃はイランによる将来的な攻撃計画を抑止するのが目的だった。合衆国は今後も、世界のどこだろうと自国の国民と国益を守るために必要なあらゆる行動をとり続ける」と付け加えた。
イラクの首都バグダッドでは昨年12月31日、米大使館の敷地内に群衆が乱入し、米軍と衝突する事態が発生。抗議行動は1月1日も続いた。国防総省は、大使館襲撃はソレイマニ将軍の承認を得てのものだったとしている。
ソレイマニ司令官はイラン政府において重要な存在だった。指揮するコッズ部隊はイランの最高指導者アリ・ハメネイ師の直属だとされ、その司令官のソレイマニ将軍は国民的英雄として扱われていた。
イランのジャヴァド・ザリフ外相は、司令官殺害を「きわめて危険で愚かなエスカレーション(情勢悪化)」だと呼んだ。
ソレイマニ司令官殺害の一報を受けて、ドナルド・トランプ米大統領は星条旗の画像をツイートした。
司令官殺害が報道されると、ロンドンやニューヨークの市場で原油価格が約4%、急上昇した。
イランの反応は
イランのザリフ外相は、「ソレイマニ将軍を標的にして暗殺したアメリカの行為は国際テロだ。将軍はダエシュ(イスラム国)やアル・ヌスラやアルカイダとの戦いでもっとも成果を挙げている存在だったのに。アメリカの行為はきわめて危険で愚かなエスカレーションだ。このならず者的な無謀な冒険主義による今後の展開について、全責任を負うのはアメリカだ」とツイートした。
革命防衛隊のモフセン・レザーイ元司令官は、イランは「アメリカに精力的に復讐する」と述べた。
イラン政府の報道官は、政府の治安担当者は「犯罪的な攻撃」を協議するため緊急会合を開くと明らかにした。
カセム・ソレイマニ司令官とは
ソレイマニ少将は1998年以来、コッズ部隊を率いてきた。コッズ部隊は、イラン革命防衛隊の中でも国外での秘密作戦を扱う精鋭部隊だ。
イラン政府はコッズ部隊が、シリア内戦においてバシャル・アル・アサド大統領の忠誠を誓う部隊の軍事顧問を務めるほか、シリア政府軍と共に戦うシーア派武装勢力に武器を提供したことを認めている。さらにコッズ部隊はイラクでは、過激派勢力「イスラム国(IS)」との戦いに参加したシーア派武装組織を後押しした。
こうした一連の戦闘でコッズ部隊が大きな役割を果たしたことから、かつてはほとんど世間の目に触れることのなかったソレイマニ将軍は、イランである種の有名人になった。
マイク・ポンペオ米国務長官は昨年4月、イラン革命防衛隊とコッズ部隊も、外国テロ組織と認定している。
<解説> リーズ・ドゥセットBBC国際報道チーフ特派員
イランの強力な精鋭集団「コッズ部隊」の指揮者として、カセム・ソレイマニは中東におけるイランの巨大な野心を画策する首謀者とみられていた。そして、戦争と平和に関しては、イランの真の外務大臣だと。
ソレイマニ司令官こそ、シリア内戦におけるアサド大統領の戦法の立役者だと、広く見られていた。同様に、イラク国内の戦闘やISとの戦いなど、中東における数々の戦闘を組み立てているのは、ソレイマニ司令官だと考えられていた。
銀髪の司令官の権力は絶大で、一部からは崇拝され、他方では憎悪された。彼にまつわる様々な伝説やソーシャルメディアのミームが、次々と作られていった。
イランと、アメリカおよびその同盟国との間にはすでに、深刻な危機が進行している。それがソレイマニ司令官の死によって、決定的な転換点を迎えることになった。
事態は悪化するだろうし、報復も確実だろう。ただでさえ不安定な地域が、ますます危険な道を進むことになる。
(英語記事 Qasem Soleimani: US kills Iran Quds Force leader, Pentagon confirms)