小さな音風景

乾きゐる音を曳きつつ枯れ椿転がりゆけり風の吹くたび 

無常に生きて-2

2016年04月21日 01時20分35秒 | 小さな日記
方丈記(鴨長明)を読んでみた。

ゆく河の流れは絶えずして

しかも もとの水にあらず

よどみに浮かぶ泡沫(うたかた)は

かつ消え かつむすびて

久しく留まりたる例(ためし)なし

世の中にある人と住処(すみか)と

またかくのごとし

また 同じころかとよ

おびただしく大地震(おおない)

振ること侍(はべ)りき

そのさま 世の常ならず

山は崩れて 河をうずみ

海はかたぶきて陸地(ろくぢ)をひたせり


ここに六十(むそじ)の露消えがたに及びて

さらに末葉の宿りを

むすべることあり

いはば 旅人の一夜の宿をつくり

老いたる蚕の繭を営むがごとし

その家のありさま 世の常にも似ず

仮の庵(いおり)のありよう かくのごとし



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