“貼るカイロ”を貼る場所は
尾てい骨のやや上あたり。
そこには
仙骨(せんこつ)があります。
仙骨とは背骨と骨盤をつないでいる骨のこと。
私は今、この仙骨に注目しております。
骨盤が守っている臓器といえば
膀胱や直腸、女性なら子宮や卵巣もそうでして、生命維持に必要な臓器ばかりです。
そんな骨盤の中央あたりにあり、
背骨の一番下とつながっている三角形の骨が
仙骨です。
仙骨からは
自律神経の一種である副交感神経の束が
下腹部に向かって伸びているのだそうです。
副交感神経は、
血圧を下げたり
心拍数を低下させたり
消化を促進したり。
仙骨が冷えてしまうとその神経の働きも鈍くなり、カラダへの不調にもつながってしまいます。
いつも仙骨を温めておけば、
仙骨周りの血流が良くなり
内臓へつながる神経の働きがよくなるので
カラダの緊張を和らげてくれるのです。
下半身のむくみや倦怠感、肩こり、腰痛の改善も期待できます。
また、カラダの芯から温まるので免疫力アップにも。
仙骨を温めることにより
・胃腸がよく動き、栄養を吸収できる
・眠りの質を改善する
・生理痛緩和が期待できる
・血圧が安定する
こうして見ると、
寒い季節だけでなく
一年中温めておきたい仙骨なのであります。
仙骨がいかに大事な骨かがわかったところで、もう一つ。
椅子に座っている時間が長いとき、
ズルズルとお尻がズレて
仙骨あたりと背中で支えた座り方になりがちなんです。
この座り方を“仙骨座り”というそうなのですが、
仙骨にはかなりの負担がかかってしまうので要注意。
腰痛の原因にもなるそうです。
ソファーで過ごす時間、
電車で座れた時、
映画館や劇場など、
ついつい仙骨座りになりがちですから
気づいたら座り直すことも心がけたいです。