もともと人の脳は
「他人と連帯すること」つまり、
つながりを得ることに幸せを感じるようにできていた。
集団生活に歓びを感じないと、
外敵に立ち向かえないし、
生活を維持できないからだ。
孤独でいるよりも、
誰かとつながっていることに快感をおぼえるようになっていることになる。
そうした脳の基本的な性質は変わっていない。
しかし、一方で、
技術の進歩により、
必要以上に他人とつながるようになってしまった。
これが深刻なメンタル危機の理由となっている。
これは『メンタル脳』という本の中で、
著者のひとりであるハンセン氏が述べていることだそうです。
脳そのものが、人とのつながりに悦びを感じるようにできているのなら
ＳＮＳがこれほど身近なものになり
依存してしまうのも
支配されてしまうのも
ある意味仕方がないのかもしれません。
情報を受け取る楽しさ
自分も発信出来るという嬉しさ
そして
自分がスマホを開いたら
“今つながれる人”をすぐに探せるというのも
常に自分は
一人じゃないような気持ちになるのかもしれません。
ただ、
スマホの中に
やりたいことが多過ぎて
なんだか忙しくなってしまっていないかな、
そう感じてしまいます。
決められた時間に向き合わなくてはいけないわけでもない、
だからこそ
自由すぎてすべてが束縛されているような。
自分次第であるはずなのに
おかしな感覚です（笑）
移動中、
食事中、
入浴中、
なんなら誰かと一緒にいる時でさえも、
顔が手元のスマホ画面に向いていたりも
ぜんぜんあったりすることで。
相手が画面の向こう側に注目している時は
邪魔しないように
話しかけずに遠慮したりも。
隣にいる相手が
遠く感じるような感覚になったり
させてしまったりは
お互い様にあることかもしれません。
ある意味これが
今の時代の人とのつながり方でしょうか。
求めるものが多すぎて
受け取るものが多すぎて。
完全に一人になることの方が
逆に難しいのかもしれませんね。
必要かどうかよりも
なしではいられなくなってるだけ
それが実際のところのように思います。
