土台の輪っかは直径20cmほどだったかと思います。
そこにヒバが時計回りの向きになるように、反時計回りに当てながらワイヤーで止めながら
一緒にいろいろな花材を合わせて巻きつけて行くのですが
ずら〜っと並んだ花や葉っぱを
どのようなバランスで配置していくのか
それはもうセンスと…あとは運(笑)
結構な力仕事でもありました。
ヒバの良い香りに包まれながら無我夢中で取り組み、
あっという間の3時間!
出来上がりは直径40cmほどのボリュームで
なかなかの重量もあります。
一緒に作業していた方々のを見るとどれも本当にステキでお上手。
でも不思議なもので、
自分の子が一番カワイイ(笑)
ワークショップのこともリースのことも
家主には話していませんでした。
家に着き
こっそり、というか何も伝えないまま、
リースを玄関を入ったすぐの廊下に飾りました。
それから1時間もしないうちに
「くっさ」
そう言いながら部屋から家主が出てきました。
家主の部屋は、玄関入ってすぐのところ。
リースのヒバの香りのことだと思いました。
「くっさ。なんだこれ。くっさ。」
そうブツブツ言いながら、
換気のつもりなのでしょうか、玄関の扉を開けている様子もわかりました。
部屋に入ったと思ったら、
また30分もしないうちに
「くっさ。」
まだ言っています。
「くっさ。くっさ。」歩きながらも言っています。
限界だと思った私は家主に
「ごめんなさいね。ここから外します。」
そう言ってリースのところへ向かうと
それに気づいた様子の家主は
「それのニオイなの?」
そう言ってまた部屋に入っていきました。
居候の身の私には自分の部屋がありません。
リビングに布団を敷いて寝ている状態です。
ヒバの香りがリビングに広がっては嫌でしょうからリースを飾ることも出来ず、
仕方がないので玄関の扉の外側に吊るしました。
あまり風が吹かないことを祈るばかり。
まるでクリスマスが待ち遠しい家庭の入口のようになりました。
人それぞれに好みはあります。
不快な香りは耐えられないものだというのも理解できます。
私と家主は、
趣味も趣向も合いません。
食の好みが違うのはわかっていましたが
香りまでこんなに嫌がられるとは。
ヒバの芳香成分はヒノキチオール。
雑菌や虫を寄せ付けない、抗菌・防虫・防ダニ効果があることが知られています。
ヒノキチオールのα-ピネンという成分により、
ストレスを和らげ、心が落ち着き、気持ちをリラックスさせる働きがあります。
「ストレスを和らげ」
「心が落ち着き」
「気持ちをリラックス」
…まさに今こそ私はヒバの香りを欲しているのでは?