腸内細菌をテーマで書かれていたのを拝読しました。
その中で目に止まったのが
『日和見菌(ひよりみきん)』という言葉。
日和見菌というのは
腸内細菌の善玉菌にも悪玉菌にも属さない、
その時々で優勢な方に味方する菌だそう。
腸内での割合でいうと
善玉菌2:日和見菌7:悪玉菌1が
理想的な割合だそうで、
腸内細菌は
『どっちにも転べます』
な日和見菌が圧倒的に多いのです。
なんだかまるで
人のコミュニティを見てるみたい、
なんて思っているところであります。
ある程度の人数がいて
なにか決め事をしたいとき。
直接顔を合わせての会議などの場合はまた違うかもしれませんが、
ラインのグループなどのように
それぞれがその連絡を見るタイミングが違う場合に
まず
「どうしますか?」と聞いたとします。
で、
圧倒的に多いのが
一旦様子を見る『日和見菌』的な人
のように思うのです。
グループの人数の半数以上が既読になっているのがわかります。
誰が見てるのかまでは特定できません。
ある程度既読にはなっているのに
反応がありません。
「どうしますか?」と聞いた手前、
なにも意見がない場合はとりあえず
「こうしますか?」などと提案してみたとします。
で、それにも日和見菌的な反応が見られます。
どうしようかな、と思っているのか。
なんでもいい、と思っているのか。
少し経って
「いいですね」なんて誰かが声をあげたら
それに続いてパラパラと
「いいと思います」とか
「そうですね」とか。
それほど大した決め事をしてるわけでもないのでそれでもいいのですが、
なんだかスッキリしないのです。
「こうしますか?」と提案する人待ち。
「それでいいと思います」と賛成する人待ち。
圧倒的に多い日和見菌さんたち。
「①と②ではどちらがいいですか」
と聞いたら、多い方にBetしがち。
「参加しますか」
と聞いたら、参加者が多ければ参加。
集団心理。
群集心理。
のんびりしたおだやかなムードで
揉めることもなく決め事は決めやすい、と
良いように思えばいいのでしょうか。
どっちに転ぶか
そこに大きく影響するカギを握っているのが
日和見菌なのです。