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【創作びより】

中央図書館へ

日曜美術館を見ていた夫が突然、図書館へ行きたい!といいだした。
新作絵本で、新しい絵の境地を開拓したいんだとか。
ちょうど生き物のことを調べたいと思ってたんで、家族で中央図書館へ出かることになった。
日曜日とあって、こどもの本のコーナーは、小さな子供たちであふれていた。

長女は、青い鳥のKシリーズや、藤真知子先生の本を借りていた。
次女は、トーマスのビデオと絵本。三女はぷくちゃんの絵本や食べ物の図鑑。
夫はリュックにも入らないような画集を十数冊。わたしは、パンの本2冊と、生き物の本を借りた。

夫が絵本作家をめざして独立した5年ほど前は、三女もまだ生まれてなくて、次女がベビーカーに
乗ってる頃だったんで、図書館で8時間近く、絵本や画集を見続けたりしていた。

昔は、編集者さんに直しを指摘されても、さっぱりわからなかったのに、今は編集者さんと同じ感覚で
わかるようになってきたのは、突然、英語が聞き取れるようになるかんじに似てるんだとか。
わたしも早くそうなりたいなぁと思った。

結局、次女が走りまわり、三女もおばさんのように大きな声で喋るんで、1時間ほどで図書館を出た。
帰りに心斎橋にでも寄りたかったけど、わたしも画集を持たされることになり、かなり重たかったんで、まっすぐ帰った。

子供たちが絵本やビデオに夢中になってるあいだ、自分も生き物のことを調べればいいのに、
ついつい、借りてきたパンの本をながめてしまう。

『絶対失敗しないパンづくり』(日本放送出版協会)
絶対なんて、ありえへんてぇと思いつつも、ついつい夢がふくらむ。
マフィンに、スコーンに、ベーグルに…と作れたら、どんなに素敵だろうと考えるだけで、雲の上。
我慢できず、さっそく基本のコロコロパンを作り始めた。発酵しすぎた写真を見ると、
今までやってきたのとそっくりだったんで、発酵を少し前で止めた。

形作りは、長女と三女も手伝ってくれた。二次発酵をすると、びっくりするくらい大きくふくらんだ。
そして焼き上がると…、夫がうまい!これ最高!といって、褒めてくれた。
イタリアのホテルで食べたパンにそっくりだと。今度はユースホステルではないらしい(笑)。

長女も美味しいといってくれたけど、次女は「チーズ」といって、チーズをのせて焼いてほしいといってきた。
自分でも少し味が薄かったかなと思ってたんで、正直だなあと納得。
朝は生地をこねてピザを焼き、夕方パンを作り、夜はお好み焼きだった。
粉ばっか!! このままいくと、ますます体型が崩れそうでこわい。

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