【創作びより】

新鮮な空気

いよいよ初出勤の日。結婚してずっと専業主婦をしてきて、外へ勤めに出るのは10年ぶり。リラックスしよう…と心で思っても、体はかなり緊張していた。お母さんが気負うと、子供さんすぐ熱だしますよ、と保育所の先生がいってたんで、なるべく悟られないようにと思うけど、朝からいつもはしないことをたくさんしてしまう。「そしたら、行ってくるね」と子供たちに声をかけると、二人ともあっさりバイバイしてくれた。面接に行くときは、ついていく!!といって、玄関で大泣きされたのに。
ゆとりを持って出たんで、職場にはずいぶん早く着いた。一日目は研修。最新システムを取り入れたオフィスビルは、セキュリティがすごくて、まるで宇宙ステーションにいるみたいだった。ふと推理・探偵もので使えそうなトリックが思いつき、苦笑した。やっぱり、創作のことを考えてしまう。
お昼は、気のあう人たちと食べることができた。仕事は慣れるまでは大変そうだけど、慣れればきっとやりがいがあるだろうなと思えた。
予定より1時間近く遅れて終了。子供たちをみてくれてるおばあちゃんにメールして、どこにも寄らず、急いで帰った。玄関を開けると、めずらしく長女が迎えに出てきてくれた。次女も三女もピョンピョンうれしそうに飛び跳ねている。次女が、ポポちゃんのベビーカーを足にゴンゴンぶつけてきて痛いんだけど、何をいいたいか、よく伝わってきた。少しはなれるだけで、子供たちとの間にも新鮮な空気がうまれる。会社を出たときは、どっと疲れてたのに、子供たちの顔を見ると急に元気になって、掃除機をかけて、晩ご飯を作り始めた。「ママ、いいにおいがする」「おいしそう!」といってもらうと、できあいを買ってこなくて、よかったぁという気になった。
創作とは少しはなれてしまったけど、大きなお土産をかかえて、また再会できればいいなと思えた。

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