二日前は、子どもたちが「トムとジェリー」のビデオに熱中していたので、その隙に創作することができました。
ですが、そのビデオテープが壊れてしまいました。
パソコンも占領され、ノートに書き出せば、ラクガキされ、ひきちぎられ……。
けれど、こんなことではくじけません(笑)
星新一さんの『おーい でてこーい』(青い鳥文庫)を読み始めると、ドガララ〜ッ!と脳みそに雷が落ちたような衝撃を覚えました。
星さんの文章は勢いがあって、自信がみなぎっています。
SFの世界でも、言い切る強さがあります。
自分をかえりみて、ハッとさせられました。
昔は何も考えず、集中して、一日何十枚と書ける時期がありました。それが最近では、一日十枚書くのもやっとになっています。書きながら、時代考証はこれでいいのか、センテンスが長くないか、説明っぽくないだろうか、お母さんのキャラはこれでいいのかなと、悩み悩み書いています。
この状態、何かに似ているかも…と考えて、思い出しました。ゲームセンターのカーレースで、間違えてブレーキをかけたまま、走っていたことがあります。グゴゴゴゴと、いやな音を立てて、車は右にヨロヨロ、左にクネクネ、そしてスピン!
そうか! 最近、ブレーキをかけながら、創作していたのだと気づかされました。だから、進まない、楽しめない、すぐに止まる……。
よーっし、これからはブレーキをかけずに疾走しよう。読む人が、窓からの景色や車内の会話を楽しめるような、そんなドライブになればと思います。