神戸でひろったエッセンスをノートに書きとめていく。異人館でもハーブ園でも、「へえー」と思うことがたくさんあった。こういうのを作品の中に織り込むことができたらなあと思うけど、そううまくはいかない。
そこからどう広げていけばいいかわからなくて、とりあえず買い物に行く。けど、自転車をこいでると、そうだ、本屋さんへ行こう!という気になってきた。こどもが帰ってくるまで、1時間半。買い物と往復の時間を見れば、30分くらいは見れそうだ。
大きな本屋さんは久しぶりだった。児童文学の棚を丁寧に1冊ずつ、背表紙のタイトルを読んでいく。探偵もので、すごく面白い本を発見。逆に、もひとつ面白くない本も発見。子供だからって、謎ときを安易にしすぎると、つまらないものになってしまう。気をつけないと。
一番上の棚を見ていて、おっ?と思う方の名前を見つけた。昔、小さな童話賞で選者賞をとっておられた方の本だった。作品集を何度も読み返し、顔写真も拝見していたせいで、一方的に親しみを感じていた。ふと手にとって、読みはじめる。ゴルフボールがパターにコンと当たり、カラカラコロロンと、穴にころがるような心地よさ。少し読んだだけで、爽快な文章だった。あやうく、やめられないようになるところだった。ねだんを見る。1400円……。うー、普通の児童書よりも高いなあ。財布の中には6千円。3日分の食料を買って、長女の上靴も買わないといけない。土曜日に遊びに行く費用もおいておきたいし…。あー、ここでこの本を買うかどうかで、わたしの運命変わるんじゃない!?と、そこまで思いつめたけど、やはり背に腹は変えられない。今度、買いにくるから待っててねと、別れを告げる。
なんとなくやりきれないまま、他の棚を見てると、長女が大好きな先生の本があった。そういえば、読書週間っていうのに、長女は先生の本しか持っていかない。家には、他にも児童書があるのに、先生の本を替わりばんこに持っていく。新しい本を買ってあげようか…。値段を見ると580円。お~、これなら、おかず2品減らす程度でいけるかもぉ。
家に帰って娘に見せると、案の定、大喜びだった。よっしゃよっしゃ、これで、お風呂洗ってもらって、洗濯物もたたんでもらって…とあてにしてたのに、おばあちゃんちに泊まりに行ってしまった。うー、残念。
夜、細木数子さんの番組を見ていたら、わたしと同じ星人の方が、「仕事を3つに絞りなさい」とアドバイスされていた。それだけなら自分に重ねないけど、病気のことを言われ、思い当たる節があった。
来年は、目標とする賞を3つに絞ろうかなあ…。
今日、本屋さんで出会った本と、テレビの占い。どちらも、なんでもないことのようだけど、わたしの行く手を大きく変えようとしている。心がグラグラしている。
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