この春山、なかなか他のメンバーとの調整ができず、結局またまたカミさんと二人になり、2019年5月に石鎚山に登った後に計画しながら悪天で断念した笹ヶ峰と伊予富士に行くことにしました。日程は天気予報をにらんで最終的に2~3日の一泊二日。四国では石鎚山と剣山が人気ですが、この2山とか剣山から縦走できる三嶺(みうね)、花で有名な東赤石山など良い山がけっこうありますね。
さて、1日夕方名古屋の用事を済ませて高速をひた走り、伊予西条のホテルで前泊。翌2日、車で旧寒風山トンネル南口P(1130m)まであがりました。ここはUFOラインとの交差地点でライダーやドライバーに人気の場所です。
ここからまずは桑瀬峠(1450m)へ一気に上がります。さらに寒風山(1763m)も急登ですが、背の低い笹の広がる尾根で快適なルート、時折アケボノツツジ(写真左)がきれいに咲いています。寒風山からいったん下るあたりは灌木帯のルートで木の根や岩を回り込んでの小さなアップダウンがうるさくなりますが、笹ヶ峰(1860m)への最後の登りはその名の通り笹の快適な尾根登り。山頂からは石鎚山や東赤石山(写真右)などが望め、北には瀬戸内海、南は遠くかすんで太平洋も望めました。さらに東のちち山を回って丸山荘(1525m)に下りましたが、この道は沢の源頭上部トラバースが連続し、踏み跡が消えかけたりテープ目印が古くなって落ちていたりとルートファインディング要注意です。丸山荘は昨年まで食事付きで営業していたのですが、老朽化のため今シーズンから休業、避難小屋としてやキャンプ場は使用でき、水もトイレもあるので避難小屋泊まり。同宿者は避難小屋が他に一人、テントが5張りでした。
3日はいったん笹ヶ峰山頂直下まで登り直し、寒風山のアップダウンを越え、桑瀬峠に戻って伊予富士(1756m、写真左上)に向かいます。この尾根道も気持ちよい笹尾根が続きますが、最後は150mの一気登りになります。この日はGW初日とあってたくさんの登山者が登っており、山頂はいっぱいでした。笹ヶ峰へ登っていく人数はそれほどでもなかったので、伊予富士の方が日帰りで登りやすいのでしょう。山頂から眼前に伸びる歩いてきた尾根の先に笹ヶ峰が聳え(写真右上)、石鎚山も昨日よりも近くなって瓶ヶ森(30年前に石鎚から縦走した懐かしい山です)越しに眺められました(写真右下)。
あとは桑瀬峠に戻り、旧寒風山トンネル南口Pに下って登山終了、この日は西宮の息子の家に泊まり、4日に帰宅しました。
二つの山をそれぞれ往復したので、けっこうハードな登山でしたが、狙い通りの好天で、登り残した宿題の山を解決できた山行でした。参考に山と高原地図とカシミールで作成したルート断面図もあげておきますので、参考にして下さい。 byなべさん
コースタイム:2日9:10 P発、13:30 笹ヶ峰山頂、15:45 丸山荘、3日 6:10 丸山荘発、7:10 笹ヶ峰山頂直下分岐、9:40 桑瀬峠、11:25 伊予富士、13:50 P着、 累積歩行距離 18km、累積標高差 1875m