―刹那―
いけないこともしたりもします
「空にきみの名を・・・」
二年(ふたとせ)の暮らしが詰まっている荷物もっと悲しく運び出されよ
波頭を見れば かがやくものとして しばし錯覚したき未来よ
数多(あまた)なる窓を集結せるビルの互(かた)みに背(そ)むき立ちてゐたりき
「いつも瞳は澄んでいよう」
しっとり湿る疑問符軒先に吊るしてあした逢うか逢わぬか
寒天質に閉じこめられた吾(♀)を包み駅ビル四階喫茶室光る
“心の身じたく”はできているか
「暗い顔で鏡を見れば、イヤなことが起こる。笑って鏡を見れば、いいことが起こる」
優しさの“さじ加減”
もう抱けぬ重さの吾子の弁当に取りておくいちばん大きい苺
「信じて」
少女ひとり乗せたる夜のエレベーター花咲くがごとく扉を開く
太平洋は波が荒いとのみ書きし葉書届きぬ肉体文字に
「心のおもむくままに」
そっと見つめ合う
佐久市野沢93☎0267-62-0220 2021 妻を病気で亡くす。6月17日信越放送 13:30~15;30 ずぐだせTVで放映
フォロー中フォローするフォローする