ADRENALINE

さおりの日常ブログ
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人生の間違い探し

2011-10-25 19:11:08 | 読書
読書の秋と言いますか・・・・・

まぁ比較的本は読むほうですが

最近HITが無くて。

そんな中!

久々におおーーっと思ったね

米澤穂信さん

書店ですごく特集されてたので

購入してみました



「わ~~~!!!スゴイ読書家ならばめちゃはまりそう!!!」

ってのが率直な感想

作中に色々な名作や文学小説の一文だったり名文が散りばめられていたり

○○の△△のような・・・・みたいな感じの例えも多いのです。


○○に作家、△△にその作家の作品に出てくる登場人物


物凄い読書家ならばより楽しめる作品だと思います。

共感できる所も多いだろうし・・・。

まぁそうでない私でも

十分にたのしかったですよ。

短編集のような、一つのお話です。


短編集チックなので読みやすいですし、

一話一話が違うように見えて統一感ありますし

切れ味のすごく悪い刃物で

ゴリゴリ切られてるような。

全然切り口がスッパリしてない感じで。

でも全然痛くないし、苦痛も恐怖も不安も感じない・・・

生暖かい怖さと、オブラートの薄さのガラスの儚さ。みたいな。


お洒落にまとめ様としていますが

もはや何を言っているのか分かりません。


そんで

気に入ったので

米澤さんの違う作品も読んでみました!





これはね~!!

思春期に読まなくて良かったです。

大人で良かったです。

思春期ならね、夜中に頭を抱えて悩んでしまう所でした←大袈裟

私も大人なのでしょうね、

読み終わってすぐ寝てしまいました。

でね、読後の感想は、率直に


「うわぁー。最悪やな~、ってかバッドエンドしか想像できねーよ!」


でした。

で、次の日にフと考えてみたらね、

案外バッドエンドでもないかもね?と。

あらすじ的には

コレ↓↓↓

亡くなった恋人を追悼するため東尋坊を訪れていたぼくは、
何かに誘われるように断崖から墜落した……はずだった。
ところが気がつくと見慣れた金沢の街にいる。
不可解な思いで自宅へ戻ったぼくを迎えたのは、見知らぬ「姉」。
もしやここでは、ぼくは「生まれなかった」人間なのか。
世界のすべてと折り合えず、自分に対して臆病。
そんな「若さ」の影を描き切る、青春ミステリの金字塔。



です。

パラレルワールド的な。


自分が現実だとする世界は何もかも上手く行っていなくて

あまりにも絶望的なのに、

自分が生まれず、現実には生まれることの無かった「姉」が生きている世界は

こんなにも上手く行ってるのか~~

ってな。


そんな世界に迷い込んだ主人公は

せめて自分の元いた世界が一つでもコチラよりもいい所があるはずだと

違いを探す

ってか私、思うんだけど

出てくる違いが

元いた世界ではダメで、コッチの世界では上手く行ってるんだから

元の世界が間違い!って確認する作業・・・

間違い探しってのが悲しいのよね

正解を探してるわけじゃないんだものねー


んで、

どんどん

自分の居ない世界はこんなにも上手く行くんだな~

って確認し続けて行くだけなのです。

ひたすらに。

ソコが刹那的

自分が生まれない方が良かったって事を確認する為だけの

謎のパラレルワールドに迷い込まされて

最後に、元の世界に帰らされても・・・・・・

ねぇ?


せめて、時間がグンっと戻ってるなら、

「よっしゃ!やり直してやる!」

ってなるかもだけどね、

その辺はなんの配慮も無く

普通に帰還。

これがえぐいねー!

やだやだ。



自分で自分の人生を責める生き方はしたくないねー。



ただまぁ

がっちり絶望をかみ締めた(というか確認させられた)主人公は

すごく楽にはなったかな?と。

迷いも執着もなく生か死か選べるしね、

東尋坊で。←そんな場所で目覚めたくないわ!!!


私は生への執着が強いので

どんなに血迷っても飛ばないわ!


ぴょーーーーん


え?





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