今ではめったにやることのなくなった着物の染め替え
その理由としては
色の上り方が思ったものと違う場合が多い
費用が思った以上に高い
生地が痩せる
などがあります。基本的に今は小さな色見本を見て生地を染めることになるのですが
着物になった時は大きくなるわけですから、思ったよりも白っぽくなると思う場合が多いです。
費用も染め代はもちろん、生地をほどくお金やもう一度仕立て直すお金を換算すると結構な金額になってきます。
生地が痩せるというのは薄くなるということなのですが、それは色を染める時に元の色を抜くために使われる
薬品のようなもので生地の巾が三分の二ぐらいになってしまいます。
それを特殊な機械にかけて元の幅に戻すのですが、その時に生地が薄くなってしまいます。
どんなに素晴らしい生地でも3回ぐらい染め替えたらやぶれてしまうでしょう。
昔は盛んに行われていた染め替え
その時に使われていた染め見本というものがあります。
本来なら呉服屋さんもお客さんも持っていない染屋さんの商売道具
当店にはそんな染め見本がございます。
長さは約着物の半分の6mぐらいです。
過去に半幅帯にされた方や長襦袢の袖にされた方
中には陶芸作品を置くためにといったお客様もいらっしゃいました。
今はもちろん存在しないものです。
ご興味のある方はぜひご来店下さい。
呉服のささ政 店長