Lunatics in the air

with maniac love of SHINJI TAKEDA
since 6 Jan 2006

彼という人

2006-01-10 | 独り言
ファンになってから知ったことだけど、
私がファンになった頃の彼は割と”落ちてた”らしい。

その頃の彼はテレビドラマの仕事もほとんどしておらず、
SAXも少なくとも公開の場では吹いていなかった。
テレビや舞台挨拶、授賞式で見る彼はヒゲ面で
ボーっとしているかハイテンションかの両極端だった。
過去の映像や写真の中の彼ともイメージが一致せず、
どういう人なのかさっぱりわからなかった。
わからないながら、彼から目が離せなかった。

そんなある日。
忌野清志郎さんの30周年記念イベント「RESPECT!」に
彼が出る、というのを掲示板への書き込みで知った。
ヤフオクでチケットを譲ってくださる方を大急ぎで探して
なんとか武道館に潜り込んで観た、聴いた。

今思うと、あれが彼のSAXを生で初めて聴いた日。

帰り際にもらったチラシの束の中に、
RUFFY TUFFYのマジカデミルスターツアーの告知が。
その時は、一瞬「えっ?!」と思ったものの
「まさかツアーにまで行かないよね・・・」と。
が、本当に行ってしまったんだよね。
春・秋・春と、結果的にはツアーに3回も・・・。

そして、RUFFY TUFFYの活動がLSDで一区切りすると、
少し前から参加していたLOSALIOSが4人で本格始動し、
今度はLOSALIOSで全国を回り、それが終わると、
久しぶりの旧友達とのBLACK JAXXが活動を始め・・・。

今のように安定した気持ちで見ていられるようになったのは
トップランナーを引き受けた辺りからだっただろうか。
特にBJを始めてからはすごく彼は安定してるようだ。
(・・・毎回それでも結構別人になってるけど 笑)

なんだかファンになっちゃった時期のせいで
SAXを吹きながら、音を取り戻しながら、
自分自身や、自分に求められているものなんかを
彼が再び受け入れて「武田真治」になっていく姿を
リアルタイムで見てきてしまったように思う。

「それ以前」を知らないから、推測でしかないんだけど
それは多分、”確信犯”に彼が戻るまでの旅だった。
ついでにその旅で得た物でグレードアップして。

彼はどんな人?
言葉で彼のことを表現しようとしても
いろいろな逆の意味の形容詞がバラバラ飛び出てきて
収集が付かなくなってしまう。

でも、結局はこの言葉が全てを語っていると思う。


「僕はこんなふうに生きていられたら
 それだけでいいんだ」


(1995年の月刊カドカワ6月号より。
 江口洋介氏が彼のことを語るために持ち出した言葉。
 一緒にクラブで遊んでいた時に、彼自身が言ったという。
 この言葉のあと、江口氏の言葉はこんな風に続く。
 『仕事して、クラブで遊んで、SAX吹いてね。』)


クラブでSAXを吹いている彼を見ながら
この言葉を時々思い出す。
”神様、彼からもう2度とSAXを奪わないで”
ガラにもなく、そんなことを願ったりする。

SAXは彼の一部。
それは言葉でもあり、武器でもあり。
その音の中に濃密に吐き出される彼自身。
”意味の無い(愛の)言葉”を叫び続ける彼が
どうしようもなく愛しい。


3 コメント

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素敵な文章 (アキ)
2006-01-10 14:30:59
こんにちは、ブログ始められたのですね。

これからもお邪魔させていただいていいですか?とっても素敵なブログですね。
返信する
・・・あら・・ (sasapppi)
2006-01-11 00:18:04
・・・やっぱ、バレました?(^^; 

そらそうですよね、このタイトルでこのIDでは・・



これからもどうぞよろしく♪

あ、今年もよろしくお願いいたします!



返信する
こちらこそ (アキ)
2006-01-11 00:39:44
宜しくお願いいたします。

そうですよ、このタイトルでIDでは。

楽しみにしています、長く続けていらしてね。最初の詩も素敵でした。

私も彼の「手」が好きです。
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