ポリオワクチン ポリオの後遺症に関するニュース。
今朝は読売新聞の医療ルネサンスにも掲載されていました。
製薬各社、不活化ポリオワクチンの導入準備が最終段階に 掲載日 2012年05月11日
急性灰白髄炎(ポリオ)への感染を防ぐための定期接種で、9月に予定されている生ワクチンから不活化ワクチンへの切り替えに向けた製造・販売各社の準備が最終段階に入った。フランス系の製薬会社に不活化ポリオワクチンの製造販売を初めて承認するなど当局も審査を急ぐ。
厚生労働省の推計では2012年度末までに接種回数で368万回分を上回る需要が見込まれ、関係各社は対応に向けた供給体制づくりに余念がない。
(編集委員・宇田川智大)
不活化ポリオワクチンの承認を国内で初めて取得したのはフランスの製薬企業、サノフィ傘下のサノフィパスツール(東京都新宿区、トマ・トリオンフ社長、03・6301・3073)。ポリオの感染防止に特化した製品「イモバックスポリオ皮下注」で、ポリオウイルスから病原性を除くとともに、感染力をなくした。フランスなど世界86カ国で承認され、実用化している。 (日刊工業新聞)
ポリオ:不活化ワクチンを承認、9月から導入 厚労省
毎日新聞 2012年04月27日 20時26分(最終更新 04月27日 23時44分)
厚生労働省は27日、フランスのワクチンメーカー、サノフィパスツール社に対し、ポリオ(小児まひ)単独の不活化ワクチンの製造販売を承認した。9月から乳幼児の定期接種に導入される。接種は原則、公費負担となる。
今回のワクチンは同社が1982年から販売し、海外86カ国で承認されている。日本で定期接種に使われている生ワクチンは、まれに手足のまひが生じる恐れがあり、厚労省は副作用の危険がない不活化ワクチンへ切り替えることを決めている。【井崎憲】
ポリオ不活化ワクチン承認へ…マヒの副作用回避
厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会は19日、製薬会社サノフィパスツール(本社・東京)が今年2月に申請していたポリオ(急性灰白髄炎)の不活化ワクチン「イモバックスポリオ皮下注」の製造販売を承認しても差し支えないとする意見をまとめた。
早ければ5月中にも正式に承認される。
同社のワクチンはポリオ単独で用いる。不活化ワクチンはこのほか、ジフテリア、破傷風、百日ぜきとの4種混合ワクチンを2社が承認申請している。
現在は、ポリオ予防のため乳幼児に対して生ワクチンを経口投与で接種している。不活化ワクチンは、生きたウイルスの毒性を弱めた生ワクチンとは異なり、病原性がない。不活化ワクチンの導入まで予防接種を控える動きが保護者の間で広がっていたため、厚労省は審査を急いでいた。
生ワクチンは、手足がマヒするポリオを発症する副作用が、100万人に1・4人の割合で生じている。国内では2001年からの10年間で15件が報告されており、発症の心配がない不活化ワクチンの導入を求める声が高まっていた。 (2012年4月20日 読売新聞)
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