0歳児がポリオ、予防接種原因か 安全ワクチン承認まだ
2011年6月4日16時25分
ウイルスに感染すると手足にまひが出る病気のポリオで、予防接種の生ワクチンが原因と見られる患者が、先月東京都で報告された。厚生労働省によると、今年の患者報告は初めて。国内では安全なワクチンを開発中で来年度に薬事承認される見通しだが、間に合わなかった形だ。
都や国立感染症研究所によると、患者は0歳の男児。予防接種後の4月中~下旬に、右足のまひや発熱などの症状が出たという。便から検出されたウイルスは国内で使われるワクチン由来のものだった。5月に医師がポリオと診断した。発症と予防接種の因果関係は、予防接種健康被害審査会の意見をもとに最終結論が出されるという。
国内で認められているポリオワクチンは、ウイルスの毒性を弱めた生ワクチンで、口から飲むタイプ。腸の粘膜に免疫がつきやすい長所がある。生後3カ月~1歳半の間に2回接種が一般的だ。多くの自治体では、保健所などが中心となり、春と秋の2回、集団接種を行う。
ウイルスの病原性をなくす処理をする不活化ワクチンと違い、生ワクチンはまれに接種による患者が出る。2001年度以降の10年間で15人で、保育園などや親への2次感染を含めると21人にのぼる。
http://www.asahi.com/national/update/0604/TKY201106040162.html?ref=goo
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