想い出

あの時何が

はじまりは・・・

2019-02-25 18:50:07 | 思い出
「茶房ちゅちゅ」は、正月にオープンしたそうです。その話は聞こえてきていましたが、特別に興味をしめすこともなく3週間ほどたってからでした。トクさんが転勤するということで、二人で飲みに行こうとしてタケンバに向かっていました。映画館の前まできたとき突然「今日は“ちゅちゅ”でも飲み方があっでや、ちょっとだけ寄っていきましょうか。」といわれました。ちょっとだけということで、外の灯が消えた階段を上り、店に入ると、カウンター側の灯もおとし、奥のボックスで6人の常連さんたちが飲んでいました。まったく知らない人たちではありませんが、この夜は自分から打ち解けることもなく、ただ明朝のモーニングには顔を出すことを約束して帰りました。
翌朝、モーニングサービスに行きました。最初は2、3日おきに、そして毎朝、さらに毎夕、昼も顔を出すようになり、常連に名を連ねるようになってしまいました。
毎日通うようになっても、珈琲チケットを買うことはありませんでした。「ちゅちゅ」の珈琲がまずくなったり、お店の雰囲気が嫌になったら行かない自由がほしかったからです。

茶房ちゅちゅ2

2019-02-24 09:57:30 | 思い出
ストレート珈琲を飲んだあとで、もう一杯入れてもいいですかとイリエダさんが言ってきました。珈琲をいれているときの香りがすごく良かったのでもう一杯いれたいとのことでした。
珈琲だけで楽しんでもらえる本格的な珈琲ショップが目標ですが、全て借金で始めたので当面は珈琲豆は大手焙煎会社から仕入れ、朝のモーニング、昼の軽食でお客様を呼ぶ必要があると言っていました。それでも自家焙煎をやりたくて、アルコールランプで手回しのミニ焙煎機を持ち出して、生豆を30分かけて焙煎していました。この時初めて焙煎直後のほっかほっか豆をサイフォンでいれて飲みました。香りはいいのですが微妙に青臭かったのを覚えています。一晩ねかせた翌日は美味しく飲めました。

マンデリンのマスター

2019-02-23 10:14:12 | 思い出
町はずれの一軒家「マンデリン一番館」にはいつも行っていました。
珈琲はいつも砂糖を入れて飲んでいました。あるときお腹の調子がよくないので珈琲ではなくホットミルクを頼んだところ、マスターが「どうしたのですか?」と聞いてこられたので理由を話しました。そうしたら、「珈琲は昔は薬としても飲まれていたもので、お腹には優しい飲み物ですよ。なにも入れずに飲んでみませんか。」と言われ、ためしにストレートで珈琲を飲んでみたら、まったく別の飲み物でした。珈琲の微妙な味わいも感じられるようになり、それ以来珈琲はストレートで飲むようになりました。
当時は、マンデリンをよく注文していました。
「マンデリン一番館」のデンバー風サンドイッチが好きで食べていまいしたが、ハム入り卵焼きサンドがなぜデンバー風なのかは聞きそびれてしまいました。

茶房ちゅちゅ

2019-02-22 21:50:00 | 思い出
ヒロセさん、ユーさん、イリエダさんの爽やかな喫茶店はタケンバの入り口、お菓子屋さんの2階に誕生しました。
お菓子屋の横の狭い階段を上りドアを開けると、正面にカウンター、対面の壁側と窓側にテーブル席、奥にボックス席があり、いつも常連客が楽しそうに話していました。
「マンデリン」時代から三人を知らないわけではなかったのですが、親しく話を交わしたことはありませんでした。カウンターに腰掛けて、サイフォンのコーヒーが沸くのを見ていました。
295円のモーニングサービス、ミニフライパンの目玉焼き・サラダに厚切りトースト、最初の頃の「ベルリン」のパンはふかふか、もちもちで本当に美味しかった。300円払って5円(ご縁)のお釣をもらう。お店の人の気持ちが伝わるモーニングサービスでした。