「茶房ちゅちゅ」は、正月にオープンしたそうです。その話は聞こえてきていましたが、特別に興味をしめすこともなく3週間ほどたってからでした。トクさんが転勤するということで、二人で飲みに行こうとしてタケンバに向かっていました。映画館の前まできたとき突然「今日は“ちゅちゅ”でも飲み方があっでや、ちょっとだけ寄っていきましょうか。」といわれました。ちょっとだけということで、外の灯が消えた階段を上り、店に入ると、カウンター側の灯もおとし、奥のボックスで6人の常連さんたちが飲んでいました。まったく知らない人たちではありませんが、この夜は自分から打ち解けることもなく、ただ明朝のモーニングには顔を出すことを約束して帰りました。
翌朝、モーニングサービスに行きました。最初は2、3日おきに、そして毎朝、さらに毎夕、昼も顔を出すようになり、常連に名を連ねるようになってしまいました。
毎日通うようになっても、珈琲チケットを買うことはありませんでした。「ちゅちゅ」の珈琲がまずくなったり、お店の雰囲気が嫌になったら行かない自由がほしかったからです。
翌朝、モーニングサービスに行きました。最初は2、3日おきに、そして毎朝、さらに毎夕、昼も顔を出すようになり、常連に名を連ねるようになってしまいました。
毎日通うようになっても、珈琲チケットを買うことはありませんでした。「ちゅちゅ」の珈琲がまずくなったり、お店の雰囲気が嫌になったら行かない自由がほしかったからです。