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長すぎるので、前・後編に分けさせていただきました。
前編はこちらです ↓
http://blog.goo.ne.jp/satoko1964jp/e/913053c4edaffa395ac15de349dfe3ab
念のため、登場人物のおさらいを m(__)m
●●キャスト●●
アル・パチーノ…ロイ・コーン(法曹界の黒幕でユダヤ人弁護士。医者からエイズと宣告される)
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エマ・トンプソン…プライヤーの前に突然現れる謎の天使、看護師
メリル・ストリープ…ハンナ(ジョーの母親)、エセル・ローゼンバーグ、他
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メアリー・ルイーズ・パーカー…ハーパー・ピット(ジョーの妻、薬物依存症)
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ジェフリー・ライト…ベリーズ(プライヤーの元恋人の看護師。現在は親友)、他
ジャスティン・カーク…プライアー・ウォルター(エイズであることをルイスに告白し見捨てられる。残された彼は天使の訪問を受け、「使命がある」と告げられる)
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パトリック・ウィルソン…ジョー・ピット(連邦判事の首席書記官。モルモン教徒)
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ベン・シェンクマン…ルイス・イロンソン(ジョーと同じ裁判所のワープロ係。恋人プライヤーがエイズだと知り、彼の前から姿を消す)、他
【これまでのあらすじ】
1980年代、アメリカ。連邦控訴裁判所の首席書記官ジョー・ピットは、法曹界の大物弁護士ロイ・コーンからワシントンD.Cの司法省で働かないかと持ちかけられる。
自分が同性愛者ではないかと薄々意識していたジョーだが、精神安定剤に依存している妻ハーパーが気がかりで、コーンの申し出を受けるかどうか悩む。
同じ頃、ジョーと同じ職場の同僚、ルイスにはプライアーという同性の恋人がいたが、彼からAIDSにかかっていることを告白され、ルイスはプライアーを捨ててしまう。
急接近していくジョーとルイス。やがてプライアーは、現れた天使から、彼には使命があると告げられる…。
*****************************
後半で頭に入れておかなければいけないのは、まず、『ローゼンバーグ事件』です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%BC%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B0%E4%BA%8B%E4%BB%B6
ロイ・コーンは自分が検事である権力を使って、ロシアのスパイ容疑の掛かったエセル・ローゼンバーグを死刑に追いやった。
ロイ・コーンは「”赤”は滅亡すべき。エセルが本当に犯罪を犯したかが問題ではなかった」と公然と言い放ちます。
そんな彼の死の床にはエセルが何度も現れ、二人の皮肉な会話が展開されます。
●第3章・天からの使者●
←プライアーの先祖の亡霊たち
幸い症状も軽く退院したプライアーの前に、先祖の亡霊たちが現れ、天からの使者の到来を告げる。ジョーに協力を断られた瀕死のロイは、自分が電気椅子に送ったエセルの亡霊を見る。
一方、恋人を見捨てたことで罪悪感にさいなまれるルイスは、公園で出会ったジョーを自宅に誘う。そして、姿を消したハーパーを捜すため、ハンナがユタ州から出てくる。
●第4章・聖なる予言●
←天使のエマ・トンプソン
ついにジョーはルイスと恋人同士の関係になる。だが、ジョーがモルモン教徒だと知ったルイスは、複雑な表情を見せる。
幻覚の中で南極をさまよっていたハーパーは、やがて現実に引き戻される。
プライアーのもとには天使が飛来し、彼の体内に天の書物を残して去る。
入院したロイの担当になったベリーズは、彼が大量に確保していたエイズの特効薬AZTを、強引に分けてもらおうとして…。
●第5章・現実と妄想の果てに●
←ロイに自分がゲイであるとつげるジョー
価値観の違うジョーに違和感をおぼえたルイスは、プライアーに再会する。そこで、ルイスに別の男がいることを知ったプライアーは、ベリーズを伴って強引にジョーの職場を訪ね、後をつける。
ジョーを尾行したプライアーは、彼の母親ハンナと出会う。一方、ジョーは病院にロイを見舞い、自分がゲイであることを告白。ロイはジョーを罵り、半狂乱となる。
疲れ果てて妻のもとに戻るジョー。だが、ふたりは決定的な破局を迎えることに…。
●第6章・天国への階段●
←天国を訪れたプライアー
病状が悪化したロイは、エセルから審問で、法曹界での資格を剥奪されたことを聞き、絶望の中、ついに息耐える。
一方ジョーがロイ・コーンの部下だったことを知ったルイスは、ジョーと激しい口論となり別れることに。
病院にいたプライアーとハンナの前には再び天使が現れ、プライアーを天国に導く。そこで彼は、ある選択を迫られる…。 *****************************
このドラマを支えた数々の名優たち。中でも”悪”の象徴として描かれたロイ・コーンを演じたアル・パチーノ!
その死にざまは本当に壮絶です。
ロイの死を知ったベリーズ。エイズの特効薬AZTを、金と権力で独占して鍵まで掛けていたロイに、最後の最後に小さな”哀れみ”を与えるベリーズ、ルイス、そしてエセル・ローゼンバーグ…。
←実在の人物、ロイ・コーン(アル・パチーノ)
このドラマを観ていて私が感じたのは、「素晴らしい!」は勿論なのですが、いかにも舞台劇のようで、その特徴も存分に活かされているということ。
そして、これはルイスの性格ゆえなのか、それともアメリカ人とはそういう人種なのか判断しかねるのですが、
恋人同士が支持政党のことで、本気で言い争いをし、差別や偏見、タブーを自ら皮肉って相手に議論を吹っかけること。
前編でも書きましたが、
『カトリックか?モルモン教か?』
『ゲイなのか?ノーマルなのか?』
『民主党か?共和党か?』
『白人か?有色人種か?』
『ユダヤか?そうではないか?』etc.
見どころは本当に満載です。
あげたらきりがないのですが、個人的にはやはりプライアーと天使のシーンは圧巻でした。(天使とゲイのS●Xシーンもビックリ!)
私にもっと宗教の知識があれば、彼らの様々なジョーク、皮肉が、より理解出来たんだろうに…そう考えるとちょっと残念。
でもこのドラマを観ることが出来て、幸せでした。放映してくれたWOWOWに拍手!
前編はこちらです ↓
http://blog.goo.ne.jp/satoko1964jp/e/913053c4edaffa395ac15de349dfe3ab
念のため、登場人物のおさらいを m(__)m
●●キャスト●●
アル・パチーノ…ロイ・コーン(法曹界の黒幕でユダヤ人弁護士。医者からエイズと宣告される)
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エマ・トンプソン…プライヤーの前に突然現れる謎の天使、看護師
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メリル・ストリープ…ハンナ(ジョーの母親)、エセル・ローゼンバーグ、他
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メアリー・ルイーズ・パーカー…ハーパー・ピット(ジョーの妻、薬物依存症)
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ジェフリー・ライト…ベリーズ(プライヤーの元恋人の看護師。現在は親友)、他
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ジャスティン・カーク…プライアー・ウォルター(エイズであることをルイスに告白し見捨てられる。残された彼は天使の訪問を受け、「使命がある」と告げられる)
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パトリック・ウィルソン…ジョー・ピット(連邦判事の首席書記官。モルモン教徒)
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ベン・シェンクマン…ルイス・イロンソン(ジョーと同じ裁判所のワープロ係。恋人プライヤーがエイズだと知り、彼の前から姿を消す)、他
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【これまでのあらすじ】
1980年代、アメリカ。連邦控訴裁判所の首席書記官ジョー・ピットは、法曹界の大物弁護士ロイ・コーンからワシントンD.Cの司法省で働かないかと持ちかけられる。
自分が同性愛者ではないかと薄々意識していたジョーだが、精神安定剤に依存している妻ハーパーが気がかりで、コーンの申し出を受けるかどうか悩む。
同じ頃、ジョーと同じ職場の同僚、ルイスにはプライアーという同性の恋人がいたが、彼からAIDSにかかっていることを告白され、ルイスはプライアーを捨ててしまう。
急接近していくジョーとルイス。やがてプライアーは、現れた天使から、彼には使命があると告げられる…。
*****************************
後半で頭に入れておかなければいけないのは、まず、『ローゼンバーグ事件』です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%BC%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B0%E4%BA%8B%E4%BB%B6
ロイ・コーンは自分が検事である権力を使って、ロシアのスパイ容疑の掛かったエセル・ローゼンバーグを死刑に追いやった。
ロイ・コーンは「”赤”は滅亡すべき。エセルが本当に犯罪を犯したかが問題ではなかった」と公然と言い放ちます。
そんな彼の死の床にはエセルが何度も現れ、二人の皮肉な会話が展開されます。
●第3章・天からの使者●
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幸い症状も軽く退院したプライアーの前に、先祖の亡霊たちが現れ、天からの使者の到来を告げる。ジョーに協力を断られた瀕死のロイは、自分が電気椅子に送ったエセルの亡霊を見る。
一方、恋人を見捨てたことで罪悪感にさいなまれるルイスは、公園で出会ったジョーを自宅に誘う。そして、姿を消したハーパーを捜すため、ハンナがユタ州から出てくる。
●第4章・聖なる予言●
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ついにジョーはルイスと恋人同士の関係になる。だが、ジョーがモルモン教徒だと知ったルイスは、複雑な表情を見せる。
幻覚の中で南極をさまよっていたハーパーは、やがて現実に引き戻される。
プライアーのもとには天使が飛来し、彼の体内に天の書物を残して去る。
入院したロイの担当になったベリーズは、彼が大量に確保していたエイズの特効薬AZTを、強引に分けてもらおうとして…。
●第5章・現実と妄想の果てに●
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価値観の違うジョーに違和感をおぼえたルイスは、プライアーに再会する。そこで、ルイスに別の男がいることを知ったプライアーは、ベリーズを伴って強引にジョーの職場を訪ね、後をつける。
ジョーを尾行したプライアーは、彼の母親ハンナと出会う。一方、ジョーは病院にロイを見舞い、自分がゲイであることを告白。ロイはジョーを罵り、半狂乱となる。
疲れ果てて妻のもとに戻るジョー。だが、ふたりは決定的な破局を迎えることに…。
●第6章・天国への階段●
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病状が悪化したロイは、エセルから審問で、法曹界での資格を剥奪されたことを聞き、絶望の中、ついに息耐える。
一方ジョーがロイ・コーンの部下だったことを知ったルイスは、ジョーと激しい口論となり別れることに。
病院にいたプライアーとハンナの前には再び天使が現れ、プライアーを天国に導く。そこで彼は、ある選択を迫られる…。 *****************************
このドラマを支えた数々の名優たち。中でも”悪”の象徴として描かれたロイ・コーンを演じたアル・パチーノ!
その死にざまは本当に壮絶です。
ロイの死を知ったベリーズ。エイズの特効薬AZTを、金と権力で独占して鍵まで掛けていたロイに、最後の最後に小さな”哀れみ”を与えるベリーズ、ルイス、そしてエセル・ローゼンバーグ…。
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このドラマを観ていて私が感じたのは、「素晴らしい!」は勿論なのですが、いかにも舞台劇のようで、その特徴も存分に活かされているということ。
そして、これはルイスの性格ゆえなのか、それともアメリカ人とはそういう人種なのか判断しかねるのですが、
恋人同士が支持政党のことで、本気で言い争いをし、差別や偏見、タブーを自ら皮肉って相手に議論を吹っかけること。
前編でも書きましたが、
『カトリックか?モルモン教か?』
『ゲイなのか?ノーマルなのか?』
『民主党か?共和党か?』
『白人か?有色人種か?』
『ユダヤか?そうではないか?』etc.
見どころは本当に満載です。
あげたらきりがないのですが、個人的にはやはりプライアーと天使のシーンは圧巻でした。(天使とゲイのS●Xシーンもビックリ!)
私にもっと宗教の知識があれば、彼らの様々なジョーク、皮肉が、より理解出来たんだろうに…そう考えるとちょっと残念。
でもこのドラマを観ることが出来て、幸せでした。放映してくれたWOWOWに拍手!
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日本の中にも白か黒かという価値観?の対立は潜在的にはあるのかもしれませんが、なかなか接する機会はないかもしれませんね。
せいぜい、巨人ファンか、アンチ巨人かって図式くらいしか浮かびましぇーん。
まさか「あんた小沢を指示するのか!」
「俺は共産党だよ!」とか
出身地で差別されることもないし…。
世界はそうやっていろんな対立や同胞意識で繋がっているのかもしれませんね。
やっぱり日本って島国だわ~。