予防接種はなぜ学校で集団接種しなくなったか

ＭＲ（麻しん風しん）ワクチンの3期4期のかたへぜひ無料のうちに接種を
と、呼びかけたブログ
http://blog.goo.ne.jp/tbinterface/cfa21bd226456ecd5c2513456fb576d1/83"

ブログを呼んだ方から、
学校で集団接種したら　接種率が上がるのでは
という　コメントが入りました。

もっともな御意見ですよね！

集団接種すれば、個人的に時間を都合して　病院へ行く手間も省け、
さらに、麻しん撲滅の目標も　クリアできるのではないでしょうか。

以前は、いくつかの予防接種は、学校などで集団接種していました。
現在、集団接種しているのは　ポリオとＢＣＧぐらいでしょうか？

先生に、どうして学校で予防接種の集団接種をしなくなったのか
聞いてみました。

インフルエンザの予防接種はは、かつては小学校で集団接種をしていましたが
平成6年の予防接種法の改正の頃より行われなくなりました。

その理由は、学校側の準備や事務処理の煩雑なこと、万が一事故があった時
学校では充分な処置ができないかもしれないという不安
更には、予防接種に対して　いろいろの考えを持っている人もいるので
一様に集団接種すると、それらの人々の意思を尊重できない等

いろいろなことがあり、現在では個人個人を尊重できる個別接種が主流です。

また、今では考えられないことですが、
かつては、予防接種の注射針が
使い回しされていたところもあり、（ものが豊富にない時代のことです）
予防接種を受けることによる感染症への罹患など
弊害のほうが、大きいのではないかとも考えられました。

インフルエンザによる死亡者は高齢者や乳幼児に多いのですが、
実際に、小学生への集団接種を中止した後は、
インフルエンザによる死者の数が　急激に増加し
これまでの集団接種が、接種した小学生のみならず
社会全体の流行を抑えていたことが　予想されました。

このように、集団接種、個別接種にはそれぞれに長所と短所があり
今までの経緯もあるので、どちらがよいかは難しいところです。

どちらにしろ
予防接種に対する意識を、社会全体で高め　多くの人が
必要性を認識することが求められます。