3) 色々な勘定科目
下に使い勝手の良い勘定科目の一覧表を記します。これらが日商簿記3級資格試験で使われる勘定科目です。
4) 備忘録
仕訳をした次の段階は勘定記入ですね。仕訳の借方、貸方の2つ共が勘定転記における勘定口座になり、これら2つが、それぞれ相手側の勘定口座のもとの勘定科目にもなります。たとえば、「2月1日、商品を900円で販売し、代金は現金で受け取った」という取引のケースでは以下のようになります。
では、この勘定記入(転記)の元になった仕訳の現金や売上といった名目はどうやって取引から汲み出して来るのでしょうか。多くの場合、たとえば日商簿記3級資格試験では、設問にある文章に名目である勘定口座兼勘定科目の言葉が含まれてはいます。ピックアップした2つの言葉をこの簿記講座のその2で表わした2番目の表に則して仕訳すれば良いのであり、そしてこれは仕訳だけでなく、勘定記入にも当て嵌まりますが、ことさら仕訳における2つの名目を探すには、今回の3)で掲げた表中の勘定科目をひと通り覚え、あとはそれら勘定科目の内、どれが原因でどれが結果であるかを見極めることです。なお、簿記検定3級の範囲内なら、そのレベルの取引事例と仕訳にその仕訳の仕方があらゆる取引にわたって載せられている本がきっとありますので、書店へ行きその点を確認してそれを購入し、通読しておくこと、そうして慣れてしまうことに、具体的な勘定名目の探り当ての学習のポイントは集約されると云っていいでしょう。私が昔買った本で「困ったときに引いて読める仕訳辞典/ケース別使いこなし自由自在/『仕訳』の基本が身につく本」というタイトルのものを私はまだ捨てずに取ってあったのを発見したのですが、こういう『仕訳』に特化した本がありますのでそういうのがおすすめですが、上述の本自体は誤解を与え易く私はおすすめ致しません。
これにて私の「簿記講座」、簿記の事始めに関しては締め切り、終わりとさせて頂きます。