The Diary of Ka2104-2

経済学/消費者と需要に関わるグラフ~その3消費の決定ー石川勝敏

※この講座は、「入門経済学/井原哲夫著」の一部に石川勝敏が加筆修正したものです。

予算制約線ABと無差別曲線を1つの図の上に描いてみます。これが図1-3です。

どの組み合わせを選ぶかを決めるには、Aさんの行動基準が必要です。主体の合理的行動というものです。この場合でいえば、満足度が最も高くなるように組み合わせを選ぶということです。購入可能である予算は絶対条件です。

図1-3には、A、B、C、D、E、F、Gの7つの組み合わせが描かれていますが、この中で購入可能であり、最も満足度が高くなる組み合わせはどれでしょうか。

まずAやBは、米か肉のみしか買えないので論外です。ABの予算制約線を通る無差別曲線を描いてみれば、それらは必ずU0やU1の無差別曲線よりも左下にあるのですから、C、D、E、Fよりも満足度は低くなります。また、U0上にあるC、D、FはU1上にあるEよりも満足度は低い組み合わせです。ではEとGを比べたらどうでしょう。Gは無差別曲線U2上にあるのですから、Gの方が満足度が高い組み合わせでありますが、組み合わせGは予算制約線ABよりも右上にあるのですから、Aさんの所得(予算)ではこの組み合わせを購入することはできません。それでは、Eよりも満足度が高くなる組み合わせは他にあるでしょうか?

もし、あるとすれば、U1よりも右上にある無差別曲線上にあり、且つABの予算制約線上またはそれよりも左下に位置する組み合わせでなければなりません。ですが、改めて、そういう条件を満たす組み合わせは存在しないのですから、Eが最も満足度の高い組み合わせということになります。

図から明らかなように、Eは予算制約線に無差別曲線が接する点にあたります。このときの米、肉の購入量を均衡購入量と云います。この例では、米100Kg、肉12KgがAさんにとって最も満足度の高い組み合わせだということが、とうとうはじき出された訳です。


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