※2月2日、山形新聞より引用。
長井市民と福島県からの避難者が力を合わせて造った純米吟醸酒「甦(よみがえ)る」の試飲会が1日夜、市内の中央会館で開かれた。参加者は香り高い新酒を味わいながら交流を深め、東日本大震災に負けず力強く前進しよう―と気持ちを一つにした。
「甦る」製造は2年目で市内のNPO法人レインボープラン市民農場(竹田義一理事長)の企画「『絆』循環プロジェクト」の一環。市民と避難者が酒米「さわのはな」を栽培し、福島県浪江町から市内に移転した鈴木酒造店長井蔵の杜氏(とうじ)鈴木大介さん(40)が醸造した。
試飲会には市民や避難者家族約80人が参加した。竹田理事長が「原発事故被害は先が見えない状況が続いている。今後も痛手を負った避難者と共に歩んでいきたい」とあいさつ。鏡開きして乾杯し、和やかに笑顔で語り合った。
精魂込めて醸造した鈴木さんは「この酒を通して人の輪がさらに広がり、少しでも前に進む力になることを願う」。福島県南相馬市から避難し市民農場職員として活躍する遠藤浩司さん(46)は「『甦る』は関わった人の絆の結晶。この酒を通して屈するなというメッセージを発信し、全国に散っている避難者を勇気づけたい」と力強く語った。
「甦る」は一升瓶1500本分を製造。3月11日から長井市をはじめ全国の酒販店で販売を開始する。売り上げの一部は避難者支援に役立てる。
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