鳥島チャンネル

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まんが日本昔話(宗像)

2014年11月23日 | 宗像史

城山峠の子狸で少し触れた、宗像のむかしばなしで「まんが日本むかしばなし」で放送された「雨を降らせる白なまず」と「釣川の長太郎河童」の動画を見つけました。

雨を降らせる白なまず(白鯰の恩返し)はこちらをクリック
宗像市武丸の久戸地区に伝わるお話で、久戸にある武守神社は龍王権現とも言われていたそうなので水神様が祭られていたんでしょうね。名前も「武丸を守る」で武守神社なのかな?
こちらの正見行脚様を見ていただくと、より詳しいことが事細かに書かれていますので、興味がある方はご覧頂くと面白いと思います。
原作の方では鯰池から郷まで水を引くと池が干上がってしまい白鯰が困るので、かわりに雨を降らせるって流れですが、アニメの方では池から郷までは遠すぎるから無理!かわいそうだから雨をふらせてやったといった内容に変わっています。野暮な突っ込みですが武丸の田んぼが多いエリアと武守神社までだとすぐそこなのですが…。

水を求めてこの地域(宗像市東部)を歩く話では、神功皇后が応神天皇を産まれた際に白髪の老人が「この川を東南に進むと霊泉がある。この湯を使うと良い」と言い、川に沿って山野を越えて進んで発見した泉が杖立温泉だったなんて話があります。
応神天皇の産湯としては、壱岐の湯ノ元温泉も有名ですし、お産みになられた地として有名な宇美八幡宮にも産湯の水があります。
老人が道案内をするということで、神武東征の際の赤い馬に乗った八所宮の神様の話とも共通点があります。道案内の神様として「猿田彦命」がおられますが、そのものズバリの猿田峠(猿田彦神社も有り)や赤間の猿田彦神社、平等寺の白髭神社などサルタヒコを祭った神社が妙に多いのもこの辺り。昔は迷いやすい地域だったのだろうか?
魏志倭人伝の末蘆国の描写でも背の高い草が茂り前を行く人の姿も見えないって部分も合致するかと思います。
淡々と進むお話なので少し退屈かもしれませんが、いろいろなこととの繋がりを考えると面白くなるお話しだと思います。

「釣川の長太郎河童」はこちらをクリック
こちらは動きも大きく荒唐無稽なのでお子様も楽しめるお話だと思います。突っ込み所として世故に長けた長太郎と言っても生まれた時期は他の河童(藁人形)と同じだろうとか、どっちかと言えば主役は長太郎よりも庄屋の方じゃないのかとか、長太郎と言えばあばれはっちゃくだろJKとかw。
片脇城築城ということであれば宗像氏国ではなく清氏(宇陀天皇の皇子?)と伝わっていますので氏国が改修をした時のお話になるかと思います。ただ、氏国さんは少なくとも二人居るのでどちらの氏国さんかが…
手光の河童が暴れて困ったが宗像に臣従しておとなしくなったということから考えると、手光の河童=西郷(福間)の河津衆と考えることもできるかな。カワズ(蛙)河津衆の本拠は亀山城。蛙と亀を足して二で割ると河童みたいになるしw。

大内義隆が許斐城再建の許可を与え、この時に河津衆も協力したようなのでこれが元ネタなのかもしれません。山城なので河童と結びつけるも無理があるので釣川に近い片脇城の話にしたとかで。元々が手光だと釣川はかすってもいないし、前の氏国は鎌倉時代、後の方の氏国でも15世紀末の大宮司なので時代が合いません…。
とりあえず思ったのは、昔から福津や玄海地区の人はやんちゃだったんだなとw。
初代大宮司の宗像清氏は宇多源氏なので宗像氏も源氏の流れであるってのも新発見でした。ある程度以上研究されている方には常識なんだろうとは思いますが…
(^_^;)
あと、宗像徳善(宮地嶽古墳の主?でミュージカルの主人公の名の元ネタ?)の娘が天武天皇に嫁ぎ高市皇子を産み、長屋王、桑田王…高階氏と続き足利尊氏の腹心で九州逃避行にも付き添った高 師直に繋がるのもロマンを感じました。白山城尊氏が瞑想している時、高師直もまた祖先縁の地で何を思ったのだろう…


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
wra様 (鳥島)
2014-11-24 22:48:50
コメントありがとうございます。
私の場合は中学校の同級生も多い所なのでそうまで行き辛いとは感じませんが、東郷側の方からしたら実際以上に遠いと感じられるかもしれませんね。
何でこの話に行き当たったのかは失念しましたがw。宗像で鯰の話だと福津の「なまずの郷」の由来になっている大森神社の話だろうと思って見てみたら身近な地区の話だったので驚きでした。
(^_^;)
神功皇后の話との共通点なんかは無理やりこじつけてしまっていうとは思いますが、何らかの繋がりはあるんじゃないかと勝手に考えています。
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こんばんは (wra)
2014-11-24 21:28:24
久戸の武守神社・・・たしか、しばらく前に訪れたことがあります。なるほど、山麓の行きづらい集落だな・・・という印象が強いですが、スケールの大きな伝説の舞台になっているんですね。普段は専ら地名のことしか頭にないので、いい勉強になりました。

「日本昔ばなし」にも取り上げられていたというのも驚きです。
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