墓地に埋められて 恨み節を詠み続けたいと 思いますか糸ごとに織るほど 世の中は横縦睦まじくありません外つ国の丈も 身の丈も様変わる物でも ありやせぬいずれ逢うその日の 災厄を想えず想わずに 街歩くたわけは頭(おつむ)置いてくる涼しげな面下げ置いてくる阻める手だてみな次第目を覚ませば遅くない火の味 血の音 知恵の影届け果てまでにも 響くまで時告げぬ窓辺で しらじらと解れ唄 ひとりで口あぐむ