忙中閑あり。
間隙を見つけてのお出かけ。
間隙(かんげき)と隙間(すきま)。
どっちもほぼ意味は一緒なのに、なんで逆にするの?
とか何とか、ありまして。
府中美術館です。
今期の展示は、お絵かき何たら大人の事情が見え隠れありましょうが、実際は円山四条派のお歴々がチラチラっと、チラ見出来るマニア垂涎の展示となっていたようです。
(本当は円山四条派の展覧会?)
円山派と括るも応挙はそんなに見たくない自分としては、その弟子とされる駒井源琦や松村景文を見られただけで、ゼニ払って観覧した甲斐がありました。
そして他方この度も、あんた誰?
と、ついついスルーしてしまいそうなお方が何名か参戦されていました。
このビッグネーム達の隙間に、何か突如としたり顔で鎮座する名もなき絵師の絵を発見する。
その辺の宝探し的醍醐味も、府中美術館ならではのあるあるですね。
有名より無名。
若しくはマジョリティに優しい。
でも考えてみれば、他の美術館でそんな名もなき絵師達の絵に出合う機会というのは、ほぼ無いようにも思えます。
そこは大人の事情で紹介したくても出来ない部分がそれぞれの美術館で、多々あるだろうから難しい問題かもしれませんね。
府中美術館もそろそろやりたいテーマが無くなってきて、「マイナー」と題して無名絵師の絵だけを並べる。っていう展覧会をしそうな予感がします。