『ゆく人 くる人』ゆく人とは旅人なり・・・SEKICYCLE・M店長のブログ

vol.2810 飯豊山日帰り登山!!

本日は平日ながら、何かと慌ただしい一日でした
そんな中、昨日から組立に着手しておりましたSL様のS-WORKS・VENGE号も完成させる事ができました
これで思惑どおり、週末の富谷朝練に新車で臨む事ができますね
それから、ツール2013DVDをご予約承りお買い上げ頂きましたN様も誠にありがとうございました。粗品…宜しければ使ってやってください

一方、話題は変わって…昨日からの続きとなります。体力回復を目標に一ヶ月間続けたリハビリトレッキング最終章のリポートです
2013年10月18日(金)…数年前からの目標でもあり夢でした『飯豊本山(2,105m)』に登頂する事ができました


今回選択したルートは、登山口までの距離が店から一番近い大日杉コースです。
準備体操と登山届けを済ませて5:00AM丁度に出発
ライトを照らしながらなのでペースはゆっくり目ですが、しょっぱなから急登が続きます…ザンゲ坂と呼ばれる鎖場を慎重に一歩一歩登り詰めて行きます。
始めの3kmで標高900m稼がないといけない本コースは、なかなかタフです


御田、だまし地蔵と無難に通過し、周りもすっかり明るくなったころ地蔵岳(1,539m)に到着…スタートから3km/1時間半の道のりでした(一番上の画像)。
コチラの画像は更に進んで、御沢から白樺と飯豊山


種蒔山の麓に流れる清流正直、地蔵山から山頂を見た時、予想を遥かに超える積雪でしたので「今日は登頂は無理かな!?」と思いましたが…よくも悪くも「せっかくだから」の性格なので、行ける所まで行ってみようかと


福島側コースからの合流地点である種蒔山分かれに抜けて、尾根へ飛び出ると…パッと視界が広がりました積雪が全く無くてあわよくば…と妄想していた大日岳までバッチリの眺望です。空が下界から見る色と全く違いました

ここまでの大日杉コースでは雪上に全く無かった足跡が、分岐点からは山頂へと付いており(私と同じ単独行)少し安堵しました


やがて切合小屋に到着…小休止しながら、徐々に深まる積雪を懸念し始め「引き返そうか…このまま登るか…」少々迷いましたが、「とりあえず足跡が無くなるまで進んでみよう」と再出発


草履塚(1,908m)から更に積雪が深まりましたが、間近で見る大日岳の雄姿は物凄い迫力で、忘れらないものとなりました


その後姥権現を越え、鎖場の御秘所です。山頂がだいぶ近づいて来ましたが…右側は絶壁でしたその後ジグザグの御前坂を登り切ってある飯豊神社で参拝


場所によっては膝まで埋まる積雪となる中、頂上が見えて来ましたが…思う様なペースで登れず少々もどかしい思いでした


10:10AM…やっとの事で登頂に成功…スタートから約5時間の道のりでした
片道11kmの長丁場ですが、雪が無ければ時間的にも、疲労度も全く違うものになるのでしょうけど…さすがにこの日ばかりは「ここから更に先(の大日岳)へ…」と言った気持ちは少しも生まれませんでした。


北を望めば、雲の下に僅かに見える朝日連峰…


南を望めば、間近に見える磐梯山…


真上を見れば、紺に近い真っ青に澄んだ空に、眩し過ぎる太陽


これから下山する、難儀して登って来たコース


この日もさすがに頂上は寒く、又と無いかもしれない眺望を堪能して早々に下山開始…少し下った切合小屋手前の眺望が開けた場所でおにぎりタイムでした


遥か遠くに見える町並みは、南陽とか川西でしょうか…


現場ではもう少し綺麗に見えたのですが…


御坪からの飯豊本山…ついつい何度も何度も振り返ってしまいます


下山時の地蔵岳から…絶景ともここでお別れ…感慨深い思いで一杯でした


積雪路面では予想以上に体力を消耗してしまいましたので、いつもより多めに休憩と補給食を摂りながらの下山となりました@ザンゲ坂


大日杉小屋が見えて来ると、長かった下山路の11kmも、もう少しで終了です。
結局、下山時は小休止を多く挟んだせいで、往路と同じ5時間を要しました。
3:00PMゴール…小屋で下山のサインを済ませ、自分史上初となる飯豊山登山を無事終える事ができました。長年の夢を叶える事ができ感無量の瞬間でした

これまで古道ライドですと、10時間の長旅も度々ありましたが、歩きのみでの10時間行動は(楽しい下りも徒歩なせいか)更に長く感じてしまいますね

数年前から「いつかは登ってみたい」と思っていた東北アルプスとも呼ばれる飯豊連峰の主峰・飯豊山
この日は登山時に山小屋前泊の方2名と、下山時にこの日山小屋泊まりと言う方7名の方とすれ違いました(単独行3人/2人組/4人パーティー)。
登山時最初にすれ違ったオジ様との会話は、心に残るものとなりました。
「おはようございます」の次に発せられたお言葉がいきなりこうでした「いいかい、お兄さん!人生、アッと言う間だよ。後悔しない人生を送るんだよ!」…更に「自分にとって何が一番大切なのか。常にそれを考えて生きるんだ。やりたい事、やれる事は全部やってしまいなさい。ホント一生は短いから…」と。
私の顔に何か書いてあったのでしょうか…心を読まれてるのかと(笑)。
続いて「一年に一度は一週間位まとめて休み取って、好きな事をトコトンやりなさい!登山のハシゴでも良いし、自転車での長旅でも良いし…とにかく楽しまなきゃネ!仕事はほどほどに、趣味は目一杯頑張りなさい!」etc.…。
いつか又どこかの山で出会えたらいいなぁ…仙人の化身とも思えた、75歳になると言うワイルドでパワフルなオジ様との心に残る出会いでした今思えば指標となった種薪山分岐からの足跡の主は、このオジ様のものだった様です。あの足跡が無かったら、引き返していたと思うので…導かれたのでしょうね


これでリハビリ登山も終了し、ある程度体調も整い、現在は首の調子も痛みが残りながらも少しずつ良くなりつつあるのを実感している日々です。
この登山の数日後には、満を持してMTBにも復活する事となります
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