『ゆく人 くる人』ゆく人とは旅人なり・・・SEKICYCLE・M店長のブログ

vol.4029 遥かな尾瀬の旅2017編

尾瀬の歌・夏の思い出では「夏が来れば思い出す…」ですが、個人的には「秋が来れば…」な遥かな尾瀬天気に恵まれない事が多かった今年の水曜日でしたが、なかなか良さげな予報でしたので、ただいま草紅葉が見頃の情報を目にした事もあり、思い切って出向いてまいりました『御池~尾瀬ヶ原~富士見峠~尾瀬沼~沼山峠旅』
前夜のうちに店を出発し仮眠を挟みながら、店から一番近い登山口(それでも距離300km)の御池へ9/20(水)3:40am到着。何ぶん今回も長丁場です。準備を済ませて4:00amを少し回った暗闇の中、ヘッデンとCATEYE・VOLT700を手に持ち路面を照らしながらスタートを切りました時折り、熊や鹿の雄たけびを耳にしながら「早く明るくならないかなぁ」と歩みを進めます。


今回のコース=御池~見晴~山の鼻~鳩待峠~中原山~富士見峠~白尾山~皿伏山~尾瀬沼~沼山峠=36㎞也。御池(標高1513m)の気温は11℃…夜明け前は息も白くて、さすがに顔や指先に寒さを感じているうちに…すっかり明るくなったのは6:00am前、わずかに紅葉を始めた木々が迎えてくれました


御池から9㎞の見晴へは6:20am頃到着…昨年・3年前はここまで2時間で来れたので、やはり春以来の山歩きとなる今回は、明らかに体力が落ちてます


陽が出ていないので映えていませんが、情報どおり草紅葉が鮮やかです


進む程に霧が晴れて来て、やがて至仏山が穏やかな山容を見せ始めました。
後ろを振り返れば燧ヶ岳…早朝から贅沢な尾瀬ヶ原の景色です


順調に竜宮十字路を通過し、見晴から6㎞の山の鼻へは7:20amに到着。


そのまま歩みを止める事なく3.3㎞ほど進むと8:03am鳩待峠(1591m)です。
おおよそ距離だけみれば行程の半分にあたる18㎞…ですが、ここからが本格的な山歩きのルートとなります。
幸い「激」が付く様な登りは無いので、緑の回廊を気楽に進みます。


気付けば尾瀬ヶ原と並ぶ位にお気に入りとなったコース時折り光が射す程度の薄曇りの天気が肌に優しく…いつの間にかTシャツになっていました(笑)


昨年(こんなに立派なのに)見落としてしまった中原山(1968m)の山頂。


天上の楽園・アヤメ平には9:23am頃到着しました。24㎞ほど歩いて、大好きなこの場所にて、おむすびを頬張りながら大休止です
昨年は運よく見れましたが、さすがに今回は富士山を拝めませんでした


北を望めば、遠くに平ヶ岳…3年前に登った百名山のひとつです


北東を望めば、更にその数年前に登った東北最高峰の燧ヶ岳(2346m)


西を望めば、3年前のグル~っと1周42㎞尾瀬の旅で登った至仏山(2228m)


素晴らしき眺望を堪能充電完了リスタートののち富士見峠(1883m)


昨年はここを左折し八木沢新道へ…今回は右へと進みます。前を歩くお二人の女性…ここまで車で来れるんだぁとチェックした車は大宮ナンバーで、お国の車両でした…どおりで。環境省のお仕事(調査?)のため訪れていた様です。


さて林道を終えて細い山道へ分け入ると…廃道の雰囲気ぷんぷんです。
「玄人好みの静かな山歩きが出来るコース」との前情報でしたが、今回は台風の影響もあり湿地帯が多く、終始荒廃したイメージで、ペースも落ちるわ、テンションも下がるわで、結構難儀した7.5㎞でした。


なにげに今回の最高標高地点となりました白尾山(2003m)。
森林限界域が高く、2000mを超えている感覚が全くありません…。


登り返しが辛かったなぁ~…今回三つ目の山頂・皿伏山(1916m)。


やっと視界が開けた大清水平…この後、まだまだ荒れた路面は続きます


最後に九十九折れを下り、尾瀬沼の麓に辿り着いたのは0:20pm頃。
スタートから30㎞、アヤメ平から8㎞ほど歩いて、さすがに腹も空いたので…


三平小屋にて(尾瀬の最後はいつもこれです)山菜うどんをチャージ
体の中から温まり、残る約5㎞へ備えもバッチリで1:00pm過ぎに出発。


見納めの湿原となった大江湿原…すっかり曇って哀愁漂う穏やかな風景です。


三つの山頂を越えて、そして三つ目の峠・沼山峠(1784m)にて


満喫できた今回の旅を回想しながら1:52pm…沼山峠休憩所へゴール
メッシュ生地のパールイズミ黒Tシャツ姿で休憩所前に飛出た自分…防寒着やフリースを身にまとう方々から見たら異様な山人に映った事でしょう(苦笑)

真っ直ぐにのびる尾瀬ヶ原の木道に、天上の楽園・アヤメ平。草紅葉が真っ盛りの初秋の尾瀬沼…やはり大好きな場所、今回も素敵な尾瀬でした
休憩含む9時間50分/36㎞、グル~っと1周尾瀬の山旅シーズン2017でした
人生と同じく、その場その場は長いのですが、終えてみれば一瞬ですね…。

御池までの区間は一般車両通行禁止な為バスで向います。少しの間でしたが堕ちてしまったので(笑)帰路は湯野上温泉まで無休憩で車を走らせました
いつもの露天風呂で一服…よく動き、よく楽しめた休日でした
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