亡国のクライシス+

能登の避難所は残酷

すべてを回ったわけではないが、能登の避難所はどこも惨憺たる状態であった。

仙台で経験した東日本大震災の時より圧倒的に悲惨であった。東日本大震災はほぼ2週間で水が回復したからだ。  

なぜ政府も石川県ももっと支援の手を差しのべないのか?上下水道の回復遅れを能登半島独特の地形のせいにしているが、全国の自治体に指示して現在の給水車の数を100倍に増やすことはできる。災害がない自治体では給水車が余っている。ただ水道管破裂などの万が一の場合に備えて待機させているだけだ。そんなのは最低限でいい。全国のあらゆる給水車を能登半島に回せば、トイレにも使える。あのてんこ盛りの糞の異臭が漂うトイレを被災者は我慢して使っているのだ。

何が政治不信だ、何が政治資金規正法だ。何が万博だ。そんなのより能登半島を救うことこそ、政治家のやることだろう。

被災者も決断して欲しい。口々にふるさとを離れたくないから地域の避難所にいると言うが、決断して欲しい。水道も暖房も食料もある他の地域の2次避難所に移るべきだ。知らない土地での生活に不安があるのはわかる。しかし能登の避難所は悲惨すぎる。  
 
シリアやアフリカの難民の人たちは荒れ狂う海を小さなボロ船に乗ってでも安住のヨーロッパに渡ろうとしている。

それに比べたら2次避難所の金沢は近い。安全にバス輸送もしてくれる。

例によって、この国の政府、自治体は何もしてくれない。最低限のマニュアル通りの救援しかしない。

このままでは、いのちを縮める。

それでも土地を離れたくないという人はいるだろう。政府は緊急措置として100倍の給水車を能登半島に集めるべきだ。トイレの水があれば、なんとかいのちは繋げられる。糞尿が流せれば、トイレを我慢するために水分摂取を控えるという老人たちの悲しい現実もなくなるはずだ。

政治家たちは口を揃えて能登半島の早期の復旧をと言う。しかし、あの避難所の臭いトイレを使った政治家は、近くで車中泊した山本太郎だけだろう。
  
また、避難所は食事の提供があるが、温かい食事やいわゆるまともな食事は稀だ。そうした中、コンビニでは250万本の恵方巻が廃棄処分された。

なんという国なんだろう。

すべてがまやかしの国である。

昨日、仙台で官民総動員の「万博いらっしゃい、万博に行こう」のシンポジウムがあったらしい。 

こんな時に、
よくそんな愚劣なイベントが開けるものだ。パネリストは東日本大震災でボロ儲けした奴らばかり。また万博で金を稼ぐつもりなのだろう。

災害で、金儲けするな!





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