亡国のクライシス+

やはり茶番であった被団協ノーベル平和賞

被団協の記念スピーチで語られたのはやはりロシアの核兵器ちらつかせへの危惧であった。

それは当然である。ロシア核兵器へのカウンター、それが受賞の理由だからだ。

しかし、抑止力というだまし言葉でせっせと核兵器開発、核実験を繰り返しているのはアメリカも中国もフランスも同じである。被団協は、これらの国を名指しせず、「世界」というあいまいな括りで終始し、核廃絶を主張した。

真の核廃絶主張なら、ロシア、アメリカ、中国、フランス、イギリス、イスラエル、パキスタン、インド、北朝鮮とすべての核保有国の名前を上げるべきであった。

さらには、核廃絶主張なら
ノーモアヒロシマ、ノーモアナガサキに、「ノーモアフクシマ!」も加えなければならなかった。

しかし、
被団協がアメリカとイギリスを批判したら、受賞記念パーティー会場はブーイングの嵐になったことだろう。

ノーベル賞は、茶番なのだ。
来年の平和賞は、ウクライナ停戦を調停したドナルド・トランプが受賞する。任期最後のアメリカ大統領の目標はノーベル平和賞だからである。茶番だけど、名前は残る。

日本のメディアは、相変わらず被団協ノーベル平和賞にワッショイワッショイである。

被団協と遺族会は、日本の為政者の戦後平和幻想システムに組み込まれている。

被団協は、原爆被害者。
遺族会は、戦争で亡くなった軍人や召集された民間人の遺族が対象で、その組織の継続には相当の国費が充てられている。

しかし、原爆被害者認定は恣意的だし、遺族会は、空襲で亡くなった国民や戦時下の飢餓で亡くなった国民は範疇外であり、年金の対象にもならない。ほとんどが軍人の遺族のための組織である。

あの戦争で、多くの軍人が犠牲になり、原爆投下で広島、長崎の多くの民間人が犠牲になった。

しかし戦争被害者は、他にも多数いる。被団協や遺族会だけではない。




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