逆に、松田瑞生のほうが立派だった。絞るような声で悔しさを全面に出していた。世界陸上日本選手歴代最高というくだらない評価など考えてもいなかっただろう。入賞できなくて悔しい!それだけであったはずである。100mで決勝に進んだサニブラウンが陸連関係者が差し出した日の丸を身にまとうことを拒否した。あたりまえである。7位で日の丸は屈辱である。陸連関係者だけが吉岡以来の決勝進出に興奮していただけの話である。こんな役員が陸連幹部にいる限り選手は成長しないだろう。TBSスポーツ部も解説者も、このサニブラウンの日の丸お粗末事件を陸連側に寄りそったコメントに終始した。「陸連関係者の恥ずかしい行為」と批判すべきだったが、しなかった。
テレビ局のスポーツ担当は、原稿が書けない、企画力もないというスポンサー筋のコネ入社社員が回されることが多いとキー局のテレビマンに聞いている。やはり本当のことなんだろう。テレビ朝日の東京オリンピック担当スポーツスタッフが、コロナ禍の中で大人数で打ち上げ会なるものを開き、女子スタッフが泥酔して外階段から転落、大けがをしたことを思い出した。