いつもサングラスをかけて気さくに声をかけてくる通称『サクジイ』(サクマさん)という50~60歳のおじさん。泊まりの人を捕まえては「コーヒーご馳走するから守衛室に来いよ」と長時間拘束して話し込みます。お話好きです。
みんなも「昨日はサクジイに捕まったよ(笑)」という感じで、人気者でしたよ。
そのサクジイのもう一つの顔は『さいとう大三』という名前で、”てんとう虫のサンバ”や島倉千代子の”人生色々”など数々のヒットを飛ばす作詞家で日本作詞家協会の会長も勤めている人だったのです。みんなもそのことを知っていましたが気さくに飲みに行ったりしてましたよ。
飲みに行くと「俺の歌を歌ってくれよ、印税入るから(笑)」とか「今日は天童よしみと馬車道でデートしてきたよ(笑)」など自分から言うので嘘なのかと思っていたら本物でした。家に遊びに行った仲間は、あまりの豪邸に驚愕したそうです。
もう一人守衛さんで面白い人がいまして、その方は普段は無口で大人しく静かな感じなのですが、ある日新聞記者が沢山来てその守衛さんにコメントをいただきたいと言うのです?!
なんとその守衛さんは大リーグの評論家のパイオニア的存在な凄い人だったのです。野茂が行く随分前から大リーグを研究していて本も出しているそうです。当時、野茂がノーヒット・ノーランを達成したので、それに対してコメントが欲しかったそうです。
後で「評論家だったんですか?」と聞くとぼそっと「大リーグが好きだから」と照れながら言っていたのを想い出します。
面白い守衛室でしたね。
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