参考書紹介
「サッカーの戦術＆技術」
2004.2.1更新書 名：チーム戦術と個人テクニックで勝利を目指す
これで相手を切り崩す！
サッカーの戦術＆技術
Tactics & Technique of Soccer
サッカーにおけるシチュエーション別の戦術を学ぶ
監 修：前田秀樹
発行所：新星出版社
定 価：１３００円＋税（2003.6時点）
| 短評 | 目次 | 内容紹介 |
短評
- サッカーの戦術と技術を写真と図でわかりやすく実戦的に纏めてくれています。
- サッカーの基礎ができている小学生高学年から中学生年代に非常に役立つと確信します。
- 攻撃と守備、個人戦術とグループ戦術・チーム戦術を良い例と悪い例を対比させて理解し易い。
| . | P | － | PART３ 攻撃のチーム戦術 | － | 001 | ゲーム・コントロール | チームの意思統一 ボールを奪うゾーンを明確にする |
002 | サイドチェンジ | サイドチェンジの原則① 相手守備陣の薄い場所を狙ってサイドを変える |
003 | サイドチェンジ | サイドチェンジの原則② 理想はダイレクト、リスク回避は経由パス |
004 | アーリークロス | アーリークロスの原則① 敵陣の守備が整わない速攻時にクロスを上げる |
005 | アーリークロス | アーリークロスの原則② ＧＫとＤＦラインのスペースが大きいときが狙い目 |
006 | オーバーラップ | オーバーラップの原則① サイドのスペースを使って攻撃を組み立てる |
007 | オーバーラップ | オーバーラップの原則② オーバーラップで攻撃に緩急をつける |
008 | カウンターアタック | カウンターアタックの原則 素早く、かつシンプルに攻撃を仕掛けることが鉄則 |
009 | セットプレー | コーナーキック① ニアサイドorファーサイド、ショートコーナーを使い分ける |
010 | セットプレー | コーナーキック② ＧＫが嫌がるニアサイド狙いが最大の得点チャンス |
011 | セットプレー | フリーキック① 小細工するより思い切りのよさが大事 |
012 | セットプレー | フリーキック② ゴールに向かうボールと逃げるボールで、ＧＫを惑わす |
PART４ 守備の個人戦術 | － | 001 | １対１のディフェンス | 基本姿勢 ボールに集中しすぎてはダメ、顔を上げて広い視野を確保する |
002 | １対１のディフェンス | 重心配分 重心をセンターに置き前後左右に素早く動ける体勢を作る |
003 | １対１のディフェンス | ボールを奪う① 自分の間合いに相手を引き込んで勝負する |
004 | １対１のディフェンス | ボールを奪う② くさびのパスを読み切ったら迷わず相手の前に飛び出す |
005 | １対１のディフェンス | ポストプレー対策① 間合いをつめてカラダを寄せ相手を振り向かせない |
006 | １対１のディフェンス | ポストプレー対策② ポストプレーヤーとの呼吸をずらし相手のバランスを崩す |
007 | １対１のディフェンス | タックル 足の裏でボールを止めにいく、インサイドは靭帯を痛めるのでので注意 スライディングタックルの連続写真 |
008 | １対１のディフェンス | ヘディング 両手を広げ相手より一瞬早くジャンプする |
PART５ 守備のチーム戦術 | － | 001 | ボール回し | マイボールのとき ＤＦラインのボール回しは２～３人。４人は危険 |
002 | プレッシング | 組織でボールを奪う① 全員が自陣に引いて厚みのある守備体系をとる |
003 | プレッシング | 組織でボールを奪う② 中盤でのプレッシングと前線でのプレッシング |
004 | プレッシング | プレッシングの方法 ボール保持者に対して数的優位な状況を素早く作る |
005 | 守備の同時性 | ボールを中心としたディフェンス① 守備の同時性を考慮して組織力を高めよう |
006 | 守備の同時性 | ボールを中心としたディフェンス② ひとりの緩慢なプレーが組織を壊すことになるので注意 |
007 | ワンサイドカット | ワンサイドカットの原則① ボール保持者をタッチラインに追い込む |
008 | ワンサイドカット | ワンサイドカットの原則② 中央からの展開を防ぎ相手の攻撃パターンを限定する |
009 | ワンサイドカット | ワンサイドカットの応用 ボール保持者を囲み込みサンドの動きでボールを奪う |
010 | ディレイ | ディレイの原則① 数的不利の状況では相手の攻撃を遅らせることが鉄則 |
011 | ディレイ | ディレイの原則② 相手の正面に回り込みドリブル突破を許さない |
012 | ディレイ | ディレイの原則③ １対２ではボールを直線的に追わず中間のポジションをとる |
013 | カバーリング | カバーリングの原則 マークを捨てても危険なスペースを埋める |
014 | オフサイドトラップ | オフサイドトラップの仕掛け方① 最終ラインの意思統一でラインをコントロールする |
015 | オフサイドトラップ | オフサイドトラップの仕掛け方② ボール保持者の動きを見て仕掛けるタイミングをはかる |
016 | オフサイドトラップ | オフサイドトラップの仕掛け方③ 個人のオフサイドトラップはキッカーのモーションをチェック |
PART６ ポジション別の役割と戦術 | － | 001 | フォワード | コンビネーションを高めてＤＦの背後をつねに狙う | 002 | 攻撃的ミッドフィールダー | ゲームを組み立てながらシュートを打つ。使う選手から使われる選手へ | 003 | 守備的ミッドフィールダー | 守備力、展開力、攻撃力をバランスよく発揮する | 004 | サイドプレーヤー | サイド攻撃の起点となり攻めのバリエーションを増やす | 005 | ディフェンダー | １対１の強さと判断力の早さで敵の攻撃を防御する | 006 | ゴールキーパー | 守備範囲を広くしてゴール前のスペースを埋める | Formation.1 「4-4-2」 | Formation.2 「3-5-2」 | Formation.3 「4-3-3」 | Formation.4 「4-5-1」 | Formation.5 「WMと4-2-4」 | あとがき | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中学生年代以上のレベルが高い指導に実戦的に使える内容が豊富です。
小学生レベルには少し高度かもしれません。
しかし、噛み砕いて小学生年代に適用したい指導に必要なエッセンスはたくさんあります。
- ドリブル上達のコツ
直接視野ではなく間接視野の中にボールを入れる
ボールを目で追うと視野が狭くなる
ドリブル時に、ボールに対して意識が集中すればするほど、目線が下がり、視野が狭くなる。これは直接視野でボールをとらえているからだ。視野を広くするには、間接視野の中にボールを入れてドリブルしなければいけない。一流選手は例外なく、この基本を実践している。
この本を読んでいるとき、一字一句目で追っているのは、本が直接視野にある状態。意識していなくても周りに見える物が間接視野である。ドリブルではこれを逆にして、周りの物（人）を見ながら、本（ボール）を間接視野の中に置くことが上達のコツだ。