カノケンブログ

日常メンテの1、2、3(入門編)。

リール整備の仕事をしていると、水洗い以外は何もしていないな、

と思われるリールが沢山来ます。

それを整備するのが仕事なので、僕は構いませんがリールだけに限らず物や道具は大切にした方がいいですよ。

オイルさえ挿して定期的オーバーホールをしていれば分解・洗浄・組み直しだけの単純なオーバーホールのみで安くあがりますし、

逆に、水洗いすら適当にしかしない人は部品交換も多く高額になり、納期も長くなります。

それでも、そんな使い方をしたのは自分、誰にも文句も言えません。

 

また聞かれる事が多い1つに、

 

「何処に挿せばいいのか分からない。」

 

です。

ステラレベルを所有していても今更聞かれる人も沢山います。

でも聞いてくれる前向きな人はまだいい方ですよね。

 

ステラ所有の年配初心者でも、

エントリークラスリールで、釣りを始めたばかりの若者でも、リールグレード、年齢は関係無くこの入門編は平等です。

何もしないよりは断然差が付く3ヵ所を教えます、自分のリールを持ってきて試してみましょう。

始める前に先ず、海水で使用する人は、ここのチェック、

人間で言えば脇の下ですかね(笑)

ローターの隙間と、スプールとローターの隙間です。

スプールを外して確認してみて下さい。

この2ヵ所はスピニングリールの水洗いで水や塩が残りやすい場所ワースト1、2番。

形状が複雑で水ハケが悪いのが、教われば理解出来るかと思います、リール番手も変わらず言える場所です。

ローター脇の下や、スプール裾の裏側とか、その周辺にうっすら白い粉みたいな痕跡があれば、それが塩です。

水洗いが甘い証拠。

後2~3秒は長くシャワーしましょう、シャワーを当てる角度も大切で、考えて色々やってみるのもいいですよ、

簡単には壊れないから、大切にする為の勉強は沢山した方がいいです。

 

ただ、水洗い方法をバケツの水にドブ漬けするやり方をしている人もいますが、

僕はお勧めしません。

YouTuberを見て、そのやり方を真似したお客さんのリールの中です。

油分が乳化して練乳を塗ったみたいになっています。

水洗いしかしない人が釣行毎にこれを繰り返すとこの後、ただカッサカサだけな糸を巻くだけの機械が出来上がります。

悲しいよね・・・

淡水オンリーで水洗いは必要無い方は、ここの項目は無視して下さい。

 

では初心者ワン、ツー、スリー、行ってみましょう。

ハンドルを取り付ける、

両側がワン、ツーです。

オイルを挿しますが、各メーカーのスプレータイプの純正オイルで十分です。

ポイントは挿し過ぎない事。

大切にしたいから沢山挿す気持ちは分かります。

ただ、内部ギア周りのグリスと、ベアリング周りのオイルはベストな対比があり、どちらかが、どちらかを越えバランスが崩れると、それはそれで機械にはよろしく無くて。

 

その為に、マメにメンテする人程、オイルは少な目、湿らせる程度がベストです。

スリーの3番がここですね。

以外に上級者でも気が付きづらいのが3番です。

ここにも少量のオイルを塗りハンドルを回し少し上下を毎回繰り返しましょう、その内、やらない人よりは良いこと起こるから。

何でかって言えばね・・・

3番のメインシャフトがつながっている内部部分、普通だと絶対に見えないんですが。

水洗いしかしない人はここから海水が少しづつ少しづつ入り、又は水洗い後の塩分が内部に入り、直接内部を腐食させます。

当然、それを防ぐ為にスプールを外せば、ローター固定部に防水ゴムは有りますが100%の防水では有りません。。

だから少しづつ少しづつの海水混入が腐食させるんですね。

 

さて、それをどう防ぐか?

海水入る位なら、当然オイルも入るでしょ理論です。

3番を毎回メンテする事で、多少海水混入は仕方が無いが、オイルで混入と腐食、錆を防ぐ油膜を常に作る作戦です。

他にもまだまだやって欲しい事は有りますが、

1度に沢山言うと、

訳分からず面倒臭くて、1、2、3すら結局やらなくなるんですよ。

今回は、水洗い以外何もしないよりはマシの入門スタート1、2、3です。

 

たった3つだけど、先ずは半年位やってみて下さい、全然変わるから。

 

高いリールであろうが、安いリールであろうが生きる為に絶対必要では無い、ただ趣味の為の道具です。

だから尚更、拘りは大切にしてあげましょう。

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