カノケンブログ

ローターがぶれる!?


「ローターがぶれる。」
良く聞く事があると思いますが本当にローターのブレなのでしょうか?
1枚目の写真を見て下さい、約中央にある金色のギアがピニオンギア、ピニオンギア左端にネジの溝があるのが見えるでしょうか?
ここにローターが付きナットで固定されています。
ローターがぶれるにはここのナットが緩んで無い限りはあり得ない事で、自分で分解して本締めを忘れたとかで緩みぶれる等、100%あり得ない訳では無いですがかなり考え辛いです。

僕の経験上ですが、ローターのブレだと錯覚している多くが、
「メインシャフトのブレ。」
です。
1枚目の写真を見てもらうとメインシャフトはピニオンギアの中を通り本体内部に固定されます。

本体内部に固定されるメインシャフト1番端にある部品、これを、
「摺動子(しゅうどうし)。」
と言います。
反対側の端にスプール、スプールつまみで固定されています。
メインシャフトと摺動子をつなぐネジは新品時にはネジロックでがっちり接着されているのですがオイルやグリスの油分が染み込んだり、テンションで引っ張られたり押されたりを数年間繰り返す事で緩んでガタが出て来ます。
写真の様に完全に外れてしまう事は先ず無いですが、緩んでしまうと反対側にスプール、つまみとあれだけ重いウエイトが乗っかってるのでかなりのぶれでローターがぶれている錯覚をしてしまいますが実はメインシャフトのブレの方が多いです。

又、摺動子の形状はU字になっておりメインシャフトが固定され湾曲している反対側はクロスギアに連結されスプールの上下運動をするようになります。

水洗い以外メンテナンスをしない人に多いのが摺動子の潤滑がなくなりクロスギアに食い込み破損ハンドルがロックしてしまう、あるいは腐食によりU字部分が折れてスプール上下しなくなる、
ここまでなれば壊れたのでは無く、壊した事になり釣人としては失格です。

機械である限りメンテナンスフリー、何もしなくていいなど有り得ませんのでしっかりメンテナンスをして今シーズン終了まで釣りを楽しみましょう。

また、SEXY-DYNAMITE'Sでは水没リールだけはお盆、お正月、定休日関係無く受け付けています。
錆、腐食をさせない為に分解、洗浄まで優先して行い組み立ては順番で仕上げますので水没させてしまった方もHPからお問い合わせ下さい。

今週は2連休、ヨシムラさんの整備に没頭します本日も張り切って行きましょう、よろしくお願い致します。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事