カノケンブログ

昔話。


今回は思い出深い昔話をしてみます。

SEXY-DYNAMITE'Sを立ち上げてから初期の頃だから20年前位の話です。
まだソルト使用のリールなんて受け付けた事さえ無く、ブラックバスやトラウト関連のFW(フレッシュウォーター)、淡水リールだけだったのですが、バス用のシマノ/バンタムスコーピオンXT、通称赤メタのオーバーホール依頼がありました。

破損やトラブルヵ所も無く、組み直しをして納品。
所が不具合が有るとメールが来て、回収し言われた症状改善の仮説を立て組み直し納品、
が又、改善されていないとのメールが。
再度回収、手直しのやり取りが数回続き、メールでの文面では無く直接言われている事のニュアンスを聞きたく電話しても出られない。
何時にかけようが、何曜日にかけようが電話には出ない。

怒った僕は、メーカーへのご相談をお勧めした上で、僕の怒りの感情と今後は依頼は受けないと言う長文内容をメールで送りました。

後日、依頼者からメールでの返信があり簡単に内容を言えば、

私は耳が聞こえず電話に出られない事はすみません。
カノケンさんがお勧めされたメーカーさんにも頼みましたが相手にされず、偶然SEXY-DYNAMITE'Sの評判を聞きお願いをしたのだとの事。

更に、健常者の方は五感と言いますが、自分は四感で生活をしている為に指先等で感じる感覚が健常者の方達とは違い敏感過ぎるのかも知れず、カノケンさんが言われるのなら現状が異常では無い事は分かりました、ただ、障害者の自分が少ない趣味の中で一番好きなバス釣りをするに辺り、少しでも不満を無くし楽しく釣りがしたかったから頼ってしまった。
又、申し訳無い様な謝罪の内容まで書いた長文のメールが届き。

悪気の無い相手の立場を知った時に自分の小ささに気が付きましたね。

直ぐにこちらから謝罪して、四感で感じる感覚のストレス感をなるべく詳しく聞き出来る限りの対応。
結局、最後まで改善は出来ませんでしたが、和解をして本人も納得され、SEXY-DYNAMITE'Sに依頼して良かったと言われて。

お互いに歳を取り、相手も釣りの魚種は変わりましたが今でもご依頼して頂けており。

今でこそリール整備の同業は増えましたが、そんな中でもあの時の経験は中々出来る人はいないんじゃ無いですかね?
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