070504ＧＷ尻焼、野沢温泉ツーリング＜その２＞

ＧＷ尻焼、野沢温泉ツーリングの二日目です。また新しい出
会いがありました。

2007年5月4日（金）

夜中の３時頃、寒さとオシッコのために目が覚めました。
隣の若者達はもう完全に熟睡状態です。
テントの周りに昨夜の宴のあとが散らかっています。
それをよけるようにして、お風呂にむかいます。

これだけ広い川原の野天風呂に独り浸かっていると、都会
の喧騒が嘘のように静かです。

空を見上げると星がまたたき、マイナスイオン満開の癒し
の空間はこれ以上の贅沢はない世界です。

身体が暖まって出ようかと思った頃、旅館の宿泊組が４名
やって来ました。
中年のおじさん達です。挨拶もそこそこにお湯の中に入っ
て来ました。

中にはくわえタバコの人もいます。
じっと見ていると吸い終えたタバコは人目のつかなそうな
場所にポイしています。
なんで、タバコ吸いってこんなにマナーが悪いんでしょうか。
文吉も八年前まではこんな人間だったんですね。
その時代は気にしなくても、自分がタバコを止めたらやたら
と気になります。

ここは地元の人たちがボランティアでゴミ拾いを毎日してい
ます。
せめて岸の拾い安い所に捨てるならまだしも、川の中に捨て
たら掃除もできないし、ニコチン、タールが流出してフィル
ターがプカプカ浮いている温泉に誰が気持ちよく入れますか。

せっかくの癒し気分が台無しになったので、退散してテント
に戻りました。
気の弱い文吉にはこんなおじさん達と喧嘩する気持ちはあり
ません。

テントの中でブログの下書きをしているうちに辺りは明るく
なりました。
外では客の出入りが何組かあったようで、人の気配もだんだ
ん増えてきました。

５時半になったのを機会にまたお風呂に行きました。
一風呂浴びて身体を暖めたら、今度はカメラ片手にできるだけ
人がいないところを探して撮影をします。

散歩がてらバイクの様子を見に行きましたが、異常はありませ
んでした。
途中で中年夫婦に手招きされたので行ってみると、道の端に何
やら動物の死体があります。
「あれは何でしょう」奥さんに聞かれました。
「狸ではないですね。たぶんイタチか・・・もしかしたらテン
ですかね」

その死体はきれいなフサフサした黄金色の毛に覆われていて、
たぶん毛皮は結構な値段になりそうです。

テントに戻るとマッチョな若者達も起きだして、朝食の用意を
していました。
とりあえず、お湯を沸かしてインスタントの味噌汁を飲んでか
ら片づけをしました。

07:10
マッチョマン達に挨拶して尻焼温泉を後にしました。
県道55号（長笹林道）に入ると、前回の鯉のぼりが一層増えて
泳いでいました。
記念撮影して草津方面に向かいます。

07:35-08:33(23031)
草津温泉湯畑到着。
会社の友人に頼まれていた「湯の花」を購入して、西の川原の
方を散策します。
今回は「湯の花」購入のためだけにここへ寄り道しているわけ
で、お風呂は止めておきました。
その代わりに途中の饅頭屋が客引きのために配っている饅頭を
２軒ともしっかり食べてお茶もいただきました。
これで、朝ごはん代わりになりました。

08:40-55
草津温泉街を出たすぐのところに「もくべえ」というスーパーを
発見しました。
まだ、開店前でしたが店の主人が快く中に入れてくれました。
店員さんたちは品出しの最中で、ダンボールの中身を棚に置き
ながら挨拶してくれます。
アンパンやカップ麺等を購入。４０８円

ここ草津から白根山を越えて志賀高原方面へ抜ける国道２９２号
（志賀草津道路）はツーリングライダーにとって必見の場所です。

特にこの季節は除雪した雪を道路の周りに積み上げた「雪の回廊」
があって、その中を走るのが楽しみです。

しかし、今年は暖冬のため雪が少なかったのか、ところどころに
雪を積みあげてはいるものの、「回廊」状態にはほど遠いできば
えでした。

09:16-28(23051)
日本国道最高地点到着。
ここで記念撮影をしながら休憩しました。


10:32-45(23074)
道の駅「北信州やまのうち」到着。
ペットボトルのお茶をのみながらここでゲットしたパンフレット
類を見て情報収集。

２９２号→１１７号→大関橋右折→県道３８号

11:40(23108)
北竜湖到着。
管理事務所でキャンプの受付けをします。400円
今日はキャンプ客も多く、ほとんどファミリーキャンプで一杯だ
とか。

湖の周りは夏に来たときと違って、一面菜の花が咲き誇り、テント
を張る場所が少なくなっています。
昨年のＧＷに泊まった場所へ移動してテントを張ります。夏のと
きの簡易駐車場だったところです。

テントを張り終えてから、野沢温泉に出発します。

12:50
野沢温泉街に入りました。
今日は観光客で混んでいて、浴衣姿で外湯めぐりしている人があ
ちこちに一杯います。

大湯の横にShadow750を停めて、川原湯へ行ってみましたが、混
んでいたので止めました。

お腹が空いたので、「喰庵」という蕎麦屋に行きました。
でも、本日の蕎麦は終了とのこと。
どうしても蕎麦が食べたかったので他を探していると「蕎麦かき」
の店を見つけました。

中にはいると、おばあさん達が４～５人で運営しています。
「蕎麦かき」という名前は聞いたことがあったのですが、実際に
食べたことありません。

出てきたのは蕎麦粉で作ったお餅みたいなもので、ドローッとした
ものがお椀の中に入っています。

見た目はあまり美味しそうに見えませんが、食べてみると意外と
いけます。
突き立てのお餅みたいに粘りつく感じと蕎麦特有の味がマッチし
ています。お腹も結構ふくれました。600円

大湯に行くと、意外と空いていたので一風呂浴びることにしまし
た。
持参のシャンプーとボディシャンプーで汗臭い体と頭をきれいに
してから湯船に入りました。

予想したとおり、ここのお湯は熱い。じっと我慢して入るとジワーッ
と身体に沁みて来ます。

風呂から上がると湯沢神社から麻釜の方を散策しました。
麻釜では有名な野沢菜をお湯で茹でているおばさんたちがいました。


＜湯釜のおばさん＞

土産屋で「温泉卵」を1個買って食べました。50円
しかし、この温泉卵はかなり固茹でのため黄身まで固くなってお
り少しガッカリです。


＜野沢温泉公式ページ＞

14:30
キャンプ場へ戻ってきました。
少し眠くなってきたのでテントの中で昼寝をしていると、隣にワン
ボックスが止まって、老夫婦がキャンプの準備を始めました。

車を文吉のテントと１Ｍくらいのところに止めてくれたので、急
に狭苦しく感じました。
「これだけ広い場所なんだからもう少し離れろよ」と思っていたと
ころに一台のバイクがやって来ました。

「ソロの方ですか、ここにテント張って良いですか」
３０代前半くらいの大男がカワサキの大型バイクを降りて聞いて
きました。

挨拶代わりに話していると、これから温泉に入って帰りに食料を調
達して来ようと思っている言うので、余っている物で良ければご馳
走しましょうということになりました。

彼が温泉に行っている間に文吉は料理の下ごしらえを始めました。

そのときです。先ほどの老夫婦が荷物を全部車に積みなおして移
動して行きました。
どうやら、バイクが２台になったので怖くなったのではないでし
ょうか。

紙皿を切らしていたので、売店に行って所望すると「紙皿はない
けど、これでよかったら」と店のおばさんから発泡スチロールの
タッパみたいなものを６～７枚いただきました。
ペットボトルのコーラとポテトチップスを購入。２９６円

テントで昨日の残りのご飯を油を引いたフライパンで炒めて、イ
ンスタントのご飯とレトルトカレーをお湯の中でグツグツ温めて
いると彼が帰ってきました。

彼にカレーライスをご馳走して、文吉は炒めたご飯にカレーを少
し混ぜてカレーピラフを作りました。それとカップ麺を食べました。

缶詰の焼肉、おでんのパック、缶詰の鯖の味噌煮と持っている食
べ物を全部引っ張り出して四方山話をしながらミニ宴会の始まり
です。

「君のことを何と呼んだら良い？」「のっつりと呼んでください」
のっつりとは北海道の方言で「すごい」という意味らしく最近は
テレビの影響で「なまら・・・」という表現が流行っているけど、
同じ意味とか。

のっつり君は奈良県の出身だが北海道の大学に通っていたので、
この「のっつり」という言葉が気に入っているらしい。
今は実家のある奈良にもどって、大阪の会社に就職している３１歳
とのこと。

10:30
ひとしきりバイク談義やツーリングの体験談等をしているうちに夜
も更けていき、お互いに疲れがでてあくびが出るようになったので
お開きとなりました。

テントの中で横になると、ものの５分で爆睡している文吉でした。


＜その３につづく＞

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

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